論文「肥育牛の栄養と感染症」 part1
初投稿です。
普段勉強したことについて、発信できればと思い、興味本位でnote始めました笑
初投稿は論文紹介です。
論文はこちら
肥育牛の栄養と感染症 ―飼養管理と免疫の関連性を探る―
https://www.kachikukansen.org/kaiho2/PDF/1-2-059.pdf
まず、読んでみて驚いたのは、こちらの表。
ビタミンA過剰で「T細胞機能低下」、「抗体産生低下」
ビタミンE過剰で「抗体産生低下」
と、書いてあるではありませんか、、、!
普段、肺炎や腸炎の治療でビタミンAを投与することがあります。
(特に被毛削剛、褐毛のような牛)
肺炎などを発症すると粘膜の再生などでビタミンAを消費するため、欠乏状態になると考えているからです。
欠乏状態になると、肺炎の原因となるような細菌に対して抗生剤で対処できたとしても、その後の組織の回復が遅れます。
組織の回復が遅れると、易感染性状態であるため、再発リスクも高くなります。また、ビタミンAは発育に重要であるため、その後の発育が悪くなります。
(肺炎牛がひねちゃう原因の一つですね)
こういった理由で、ビタミンAを投与しています。
そのため、ビタミンA過剰で免疫が低下するというのが、驚きでした。
なにごとも適度がいいんですね。笑
次回は、より詳細な機序について調べてみようと思います。