マガジンのカバー画像

研究ツールについて考える

12
さまざまなアプリケーションを使いながら、研究ツールとしてそれらをどう活用できそうか考える記事たちです
運営しているクリエイター

2020年8月の記事一覧

研究ツールとしてのEvernote①

夏なので、note始めました。日本近代文学を研究している大学院生で、武久と申します。 個人的に研究で使うツールやアプリケーションに関心があるので、自分なりに使い方を整理したり模索したりするついでにnoteでも公開し、あわよくばアドバイスをいただこうという腹積もりです。 手はじめに、有名どころのEvernoteから考えてみたいと思います。 〇Evernoteとは EvernoteはOneNoteなどと同じクラウド型のノートアプリです。1つのノートにテキストはもちろん、画

研究ツールとしてのEvernote②

こんにちは。前回の記事ではEvernoteがどのようなものか、僕が研究の上でそれをどのように使っているのかご紹介しました。 ポイントは情報の一元化、そしてそれに伴う検索性にあります。Evernoteに雑多な情報を集めてしまい、タグ付けすることにより、Evernote内だけの検索で情報収集を済ませてしまおうというわけですね。 ところがこの「情報の一元化」というやつ、なかなか厄介で……。しかしまずは、別の話題から入りましょう。 〇一次資料を放り込む 「研究ツールとしてのE

研究ツールとしてのDropbox①

こんにちは。今回はDropboxについてのお話です。 「研究ツール」として特別な使い方をしているかと言われたら微妙なのですが、研究にも役立つ便利ツールであることは間違いないので、ここで扱うことにします。 〇Dropboxとは Dropboxは、簡単に言えばクラウドのストレージサービスです。 ここにファイルを上げておけば、USBなどでデータをやりとりせずとも、どこからでもファイルへのアクセスが可能になります。 PC用・スマートフォン用の両方にアプリがあるので、入れてお

研究ツールとしてのDropbox②

前回の記事ではDropboxの基本的な利点や使い方の話をしました。今回は、タイトル通り「研究ツールとして」Dropboxをどのように役立てられそうかを考えてみたいと思います。 〇Dropboxで論文を読む 僕がいま一番よくDropboxを使うタイミングは、①バックアップを作りたいとき、②論文を読みたいときです。①については前回の記事で説明しましたし、ある程度自明なので省略します。 ②について。ネットでPDFをダウンロードした、あるいは研究室で学術誌からスキャンした論文を