新型コロナワクチンにみる彼我の差(1)~WAR TIME EFFORTS
気付けばCNNをつけっぱなしにしたまま、寝てしまっていたのでバイデン大統領によるワクチンに関する会見が始まったところで目が覚めました。
実は、アメリカ大統領就任式の最中に、ニューヨーク・タイムズ編集者が前政権の"負の遺産"第1号を発表「くそったれ、ワクチンが足りないだと!」ワクチン接種予定が大幅に狂うと思われました。
それが、どうでしょう。バイデン政権1週間で怒涛の巻き返し。私のリスニング&翻訳でまずはご紹介します。
バイデン大統領:[政権移行前日に前政権がワクチンの手配を怠っていたことがわかった。アメリカは夏の終わりから秋までには全米で成人ワクチン接種を完了させる。そのためにも、WAR TIME EFFORTS 戦時下の努力を惜しまない。40万人以上の国民が犠牲となったのだから、これは当然のことである。至急モデルナ社、ファイザー社にそれぞれ1億回分、計2億回分を追加手配した。政府が確保したワクチンは各州の人口規模に応じて配布する。]
この会見直後にCNNにNYクオモ知事がインタビューに応じました。「アーメン!朗報です。文字通り無能な政府のもとでは人々は殺されてしまう。有能な政府は真実を伝えてくれます。」
※た・だ・し、ワクチン接種がパンデミックをおさめる決定打ではないという指摘をニューヨークタイムズは書いています。
アメリカのワクチン接種計画の報道は後からNHKからも記事がでており、寝起きのリスニングの答え合わせもできました。
さて本邦、首相官邸ワクチン情報アカウントをみてみると…いやいや、これ、ファイザーの生産体制のせいにしているけれど大丈夫?
そうこうしていると、こんなニュースが。日の丸を粗末にする者は厳罰に処すと?いまそれ必要??なるほど、憲法改正に熱心な下村博文氏の姿がそこに。国民が生きるか死ぬか、入院・検査すらままならず苦しんでいるときに戦前回帰、国粋主義的な危険なにおいがします。違う違う、そうじゃない。いま大切にするべきなのは国旗じゃない、この国に生きる人たちの命だ!
そこへこうくるものだから…絶句。
バイデン大統領はジョージフロイドの死を悼みながら、人種の平等を保ち、人種問題による分断を解消するための策にも乗り出しています。アメリカという大国の全てを肯定するわけではありません。ワクチンにも賛否あり、医学の専門的なことはよくわかりません。しかし、あまりにも本邦に希望が見いだせない状況で悲しくなります。
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