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トランプ大統領の嘘と差別主義~vs マドンナ、テイラースイフトそして全米市民の怒り

アメリカで大きな流れが起きているので、私がSNS上で目にした順でながれを整理してみます。多少前後するかもしれませんがご容赦を。

トランプ大統領は秋の大統領戦を見据えてコロナ対策の政治利用がすぎるとの批判もあり、CNNやMSMBCが記者会見の生中継を放棄もあった。「コロナ被害は中国のせいだ!」と決めつけるトランプ大統領に対してアジア系女性記者が質問を重ねると、たまらず大統領は会見から逃げ出した。そういった流れから、このたびTwitter社から権力に対する牽制。

トランプ大統領のツイートにウソが含まれている可能性があるので、注意してくださいというフラグがたつようになった。

こちらロイター記事全文。

さすれば、別の悲しい事件が。<白人警官>が<黒人市民>の首を何分も膝で押さえつけ「息ができない、息が…」という映像がTwitter上にも流れてきた。あまりに痛ましい。まだ、一部始終をとらえた映像をこれからCNNが流すようなので動画はここにシェアしない。

※正しい呼称は〈african-american〉だが、あえて〈黒人〉と書く。まだ差別が根絶されたわけではないという意味で。

マドンナもツイートを寄せた。マイケル・ジャクソンの曲にのせて、マドンナの息子がダンスする。レイシズムと差別への抵抗。被害者とその家族へ捧ぐと。

時を同じく〈白人警官〉への抗議の声が少なくとも3つの主だった州で大規模にあがった。

さらにトランプ大統領のツイートが暴力を煽ったとして、Twitter社から非表示にされるという処分がくだる。

<暴力的な表現>として一国の大統領のツイートがこの有り様。アルジャジーラも伝える。

そして、暴動の1つを報道していたCNNクルーの<黒人特派員>が生中継の最中にに現地警察によって理由も無く拘束・逮捕されるという事態に。ミネソタ州ミネアポリス。

彼の手が後ろにまわって手錠がかけられて連行される様子もそのまま放送され、そしてしばらくして解放された彼はまたマイクを握って中継を続けた。「戻ってきたぞ」と本人。

CNN本体もそれを伝える。

ここまで、昨夜の段階でおいついていたのだが、朝起きてみるとテイラー・スウィフトが痛烈なトランプ大統領批判をしていたので、意訳してみる。これ、しかもトランプ大統領あてにメンションで叩きつけてる。

〈てめぇの大統領就任期間中にふっかけやがった白人至上主義とレイシズム 、暴力を煽る前に口先だけでもモラルで諭す神経もってねぇのかよ?”略奪が始まるところ、銃撃が始まる”だと???あたいらは、てめぇのこと11月の選挙で落とすからな。〉穏やかに訳してる場合じゃない。


#政治的発言 ✨#政権批判は誹謗中傷ではない が御上品にトレンド入りする日本人の置いてけぼり感に途方にくれる。

怒るときは、徹底的に怒る!べし

この差別をめぐっての抗議と、トランプ支持者のぶつかりあいの大混乱は全米規模に拡大。こちらはアトランタ州。

CNNジムアコスタ記者が首都ワシントン・DCから。ホワイトハウス前も多くの人が集結。

キャピトルヒル(日本でいうところの国会議事堂)へ向かう抗議の人々。

2019年に閉館したニュースとジャーナリズムに関する『ニュージアム』前を通過中。何らかの意味をこめての写真なのだと思う。

首都ワシントンのこのあたりは、実は昔、私も歩いたことがある。緑が美しく、有名な建造物も一直線上に見事に立ち並び、ちょっと気取ったスノッビッシュな街並みなのだ。すいぶんと時が経ったが、あの街がデモ行進だの、ペッパーガスが噴霧されただの、ただ事ではない。

アメリカのコロナ感染も等しく平等に市民を襲ったわけではない。ステイホームできる生活的余裕のなかった人々は感染リスクに晒されつつも働くために外にでた。〈黒人貧困層〉の怒りも当然あると思う。

そしていまもアメリカにはマーティンルーサーキング牧師を偲ぶ日がある。差別の歴史を決して忘れたり誤魔化したり、ましてや美化することはない。

トランプ大統領の続投には赤信号が灯ったのではないだろうか。自国第一主義〈MAGA 〉Make America Great Again のフレーズも廃れ、行き過ぎた〈新自由主義〉・〈小さな政府〉ともアメリカは決別するのでは。

率先してカナダのトルドー首相は「レイシズムはアメリカだけの問題ではなく、カナダの問題でもある」と発言している。

何もかも変わっていく予感さえする。
新しい時代の夜明け前。

日本はまだ権力を批判する側が取り締まられる時代にいて、もがいている。 日本の中にある差別から目を背けないためにも、守らねばならぬものがある。

報道の自由、言論の自由、表現の自由
そして基本的人権

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