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3月の読了

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4月が始まり、なんと社会人7年目になりました。
後輩がどんどん増えて「中堅」というポジションが馴染んでいき、「新しくできるようになることが増える」という経験が減っていく
仕事をしやすい反面、成長がこのまま止まってしまう気がしてこわいものがありますね。

幸い現代は枝さえ伸ばせば様々な学びの方法があるので、頭打ちになるのか次元を自ら増やしてxではなくy方向に、z方向に伸びようと思うのかは自分次第だなあと思います。
先月読んだフラットランドの考えがこんなところに活きていて、小説もなんでも読書って本当無駄にならない。

前置きが長くなりましたが、3月読んだ中で良かった本ご紹介します。

人は、なぜ他人を許せないのか?

自分で「べき思考」が強いなということを自覚しています。

特に社会的なマナーに疎い人に対して本当に私心が狭くって、例えば店員さんにタメ口聞く人とか、譲ってもらう前提であえて少し車体をはみ出させてウインカー出す人とか(具体的すぎ笑)、自分の人生に何の関わりのない人の言動行動にもいちいち心を乱されて苛々してしまいます。この自分をどうにかしたくて手にとった本。

「人は、なぜ他人を許せないのか?」という問いの答えについて、

・日本は島国かつ災害が多いという環境的要因から、日本人は集団の調和を最重要視してきたということ
・そもそも脳が、自分と違う集団を攻撃すると気持ちよくなるようにできていること
・SNSの普及で「自分の好み・見たいものだけにオーダーメイドされた土壌」が当たり前になり、自分の正義が世の中の正義だと勘違いしてしまうこと

の3つが特に印象的&納得でした。

特に3つ目のSNSの弊害については本当にそうで、InstagramもTwitterも自分がフォローしたもの=見たいものだけが表示されていると、偏った常識で囲い込まれて世界が狭くなってしまう。
見たいものだけ見て、おすすめされた情報の中から次の情報を選択するのは楽だし不快感は少ないけど、こわいことなんだとも思った。


本は脳のメカニズムや人としての性(さが)という一段上のところから解説されています。
「人間の脳はこういうものなんだ」とまず認知することで、正義中毒な自分を否定せずに考え方や解決策を冷静にインプットすることができました。

まず前提として、人を許せない自分や他者、相手を馬鹿にしてしまう自分や他者の愚かさを人間なのだからしょうがないと認めることです。

人はみんな違う。自分の常識は他人の常識ではない。他人への期待をいい意味でやめる。いい意味で「他人なんぞどうでも良い」精神で過ごしたい。

Audible

純粋に活字を追うのが好きがゆえ手を出していなかったオーディオブックですが、ふとしたきっかけでAmazonのオーディオブック、Audible(オーディブル)を始めてみました。

最近システムが大リニューアルし、それまでの付与コインとの交換というシステムから定額1500円で聴き放題という太っ腹すぎる内容に変更。神?

〈Audible新システム〉
・月額1500円で聴き放題
・対象作品は12万以上

定番や話題のビジネス書や小説なども続々と音声化されていて「あ、これ読んでみたかったやつ!」というものがごろごろ見つかります。
本屋大賞受賞の『同士少女よ、敵を撃て(逢坂冬馬)』もすでに音声化されていて、早速ダウンロードしました。楽しみ!!

今ならキャンペーン中で、通常無料期間30日間がなんと2ヶ月に伸びています。5月11日まで。気になっていた方はこの機会に是非!

1%の努力

ずっと気になっていた「1%の努力」。
文章がわりとくだけた話し言葉だったので、Audibleのスタイルに合っていてとても聴きやすかった。

読む(聴く)前は「頑張っても報われない世の中だから適度に手を抜いてこうぜ」みたいな人生イージーモードを勧める内容かと思っていたのだけど(失礼)、

どこでもなんでも比較競争させられる今の社会での頭のいい生き方・考え方

をわかりやすく説いてくれる本でした。

ビジネス書にありがちな教えとは違う考えも多く新鮮。
例えば個人的に良かったのは「下を見て安心することは否定しない。それが生存するということだ」という話。

“下を見ると自分の現状に満足してしまうから学びが止まる、だから常に自分より優れている人だけを比較対象にしよう“という文言は多くあるけど、そうなると常に自分は劣っている存在で、しかも上というのは本当にきりがない。
マイナスをエネルギーに変え続けられるひとは良いけど、おそらくずっとは無理で、どこまで行けばいいかわからないから続けられないのがオチ。

「下を見て安心する」と文字にするとなんだか自分が傲慢なように思えてしまうけど、それが生存するということだ、と言われると、確かに…と納得できてしまった。
言い方は悪いけど「こうはなりたくない」というのも結構火がつきやすい感情だから。

自分の思考回路を少しいじるだけで世の中は結構変わるということを実感させられた一冊。承認欲求や自己肯定感に悩む20代、ぜひ!


人生がときめく片付けの魔法

断捨離したいな〜とずっと思っていたので、こんまりさんの片づけ本を。

印象的だったのはこの言葉。

洋服も、全てが自分にぴったり似合うために存在しているわけではない。人間関係の中で出会った全ての人を大好きになったり親友になったりしないように、洋服にも似合わないというお役目だったものもある。
自分に似合う服を教えてくれてありがとう、という気持ちで手放せばOK。

(※聴いた言葉を思い出しながら起こしたので文章はニュアンスです)

洋服って特に手放すの難しくないですか。

自分で好きで買ったはずなのに、クローゼットは自分の一軍で固められているはずなのにどうして着ない服がこんなにもいらっしゃるのだろう。そしてもったいないから着ようと思いつつも、いざというとき絶対それを選ばない自分がいる。

『似合う服を教えてくれてありがとう』という気持ちは、似合わない服を知ったからこそこれからは似合う服を選べる価値観を増やせたという将来の自分への投資だったわけで、そう考えると処分への気持ちを軽くすることができました。

これを聴きながら「あ〜〜片づけしたい片づけしたい!」とうずうず。週末 の朝からせっせと動いて、とりあえず床から膝の高さまでくらいの書類や雑誌紙類、10着の洋服を手放すことに成功しました。

こんまりさんいわく、片づけは一気に短期に!が良いそうなので、GWに丸一日片づけの日を作りたいなと計画中。


朗読の方の声・イントネーションがかわいくて優しくて、本当にこんまりさんに語りかけられている気持ちになる。
活字で読むより聴く方が効果がありそうで、Audibleデビューにはピッタリな一冊だと思います。


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みなもと
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