#57 経験を基にして語ろう!【大切なことの伝え方】
人に何かを伝えるとき。
私の場合は特に、子どもたちに何かを伝えるとき。
「経験を基にして語ること」を意識しています。
そうでないと、
言葉に力が生まれません。
相手が納得してくれません。
例えば、
「時間を守りなさい!」と、
頭ごなしに指導することは簡単です。
誰もが口にすることですし、
間違いはなさそうですから、
子どもたちは一見、
納得してくれているように見えます。
しかし、そこに信頼感は生まれません。
大人(教員)に従わされているだけだからです。
そして、行動の意味を考えようという姿勢も生まれません。
そうではなくて、
相手に本当に納得してもらうためには、
実体験を基にした、
そうするべきだと考える理由を伝える必要があります。
友達との待ち合わせ時間に間に合わず、
友情関係にヒビが入ってしまったこと。
資料の提出締め切りに間に合わず、
プロジェクトのメンバーから外されてしまったこと。
行事の開始時間に間に合わず、
全体の進行を遅らせてしまったこと。
どんなことでも良いのですが、
実体験を踏まえた具体例を紹介したうえで、
理由を伝えます。
時間を守るということは、
相手の時間を大切にするということ。
人に迷惑をかけないためにも、
時間は守るべきだと思う。
ここで大切なのは、
「自分はこう思う」という、
アイメッセージにとどめることです。
回りくどくても、
僕はこう思うけれど、君はどう思う?
と投げかけ、
自分自身で考えるクセをつけてやることが大切だと思っています。
そうでないと、本当の納得感は生まれません。
もちろん、これで全員が納得してくれるかどうかというと、
残念ながらそんなことはありません笑
粘り強く、継続して伝えていくことが必要です。
でも、こうして自分の経験(成功や失敗)を伝え続けることで、
子どもたちとの信頼感を築くことができます。
核家族化、
少子高齢化、
地域の繋がりの希薄化が進み、
子どもたちの周りには、
頼りにすべき「大人」の存在が少なくなっています。
そんな今だからこそ、
子どもと関わりのある大人たちは、
「自分の経験を伝えること」で、
子どもたちとの信頼感を築き、
子どもたちの思考力を鍛えてやる必要があるのです。
・・・これって、上司と部下の関係性でも、
同じことが言えますよね。
コミュニケーションの基本は、
どんなことにも応用できますね♪