見出し画像

日本刀を握る女/ヨハネスフェルメール(Woman holding Japanese sword)

日本刀を握る女/ヨハネスフェルメール(Woman holding Japanese sword)

今や美術品・骨董品として国内外を問わず人気となっている日本刀ですが、17世紀オランダから西洋絵画の中にも登場するようになりました。
当時のオランダ画家ハルメン・ステーンウェイクの『静物画:ヴァニタス』にも日本刀が見られます(こちらはかなりゴツイ日本刀です)。

ヴァニタス(静物)/ハルメン・ステーンウェイク

本作品の日本刀はその形態から武家の娘が護身用として所持した短刀『懐刀』と考えられます。脇の器も日本の茶器かもしれません。
当時は貿易によって富を築いた豊かなオランダ市民階級が文化を支えるようになった時代です。その日蘭貿易によって入手された着物、陶器、浮世絵、刀剣等が海を渡り、絵画の中にも登場しています。もちろんフェルメールの絵にも着物が登場しているのは有名です(『地理学者』他)。意外と日本趣味だったのかもしれませんね!
未公開作品。制作年不明。収蔵元非公開。


いいなと思ったら応援しよう!