忠実に牛乳を注ぐ女を描いてみる(フェルメール)
さてフェルメール模写の第二弾です。
今回も可能な限りフェルメールの当時と同じ絵の具、同じ方法で描いていきます。
今回下地は茶で、そこにバーントシェンナで簡易な下書きをして進めていきます。
今回はこの辺の絵の具が重要となってきます。
白(リードホワイト)青(インディゴ)茶(バーントシェンナ)茶(イエローオーカー)
この4色だけでこの絵の背景はほとんど描くことができます。
1.まず茶色(バーントシェンナ)と青色(インディゴ)で深みのある黒が作れます。青はウルトラマリンを使った可能性もありますが、メイドのスカートとテーブルクロスにしっかりウルトラマリンが使われているので区別するためにもあえてインディゴを使ってみました。当時ウルトラマリン高かったし。(今でも高いよ!)
2.これに白(リードホワイト)を混ぜてグレーにすると壁の色になります。
3.窓枠や籠の色は茶(バーントシェンナ)と茶(イエローオーカー)に混色で作った黒を混ぜて作っていきます。
ただの黒を使ってしまうとのっぺりした色になりがちなので今回はあえて茶と青の混色で黒を作ることで単調な色にならないよう心がけています。これによって影の部分にも微妙な色が感じられるようになります。ここが今回のポイント!
とにかくフェルメールは使用顔料の種類が少ないので(検査でどんな絵の具を使ったかは判明しています)、少ない顔料でいかに鮮やかに描くかを模索された画家でもあると思います。
そしていかにそれを再現するかを試行錯誤するのが楽しい!(*'▽')
ちなみに「真珠の耳飾りの少女」の時は、背景の黒にウルトラマリンを入れて深みを出していましたね!(*'▽')これもフェルメールが実際にやっていた深みのある黒を描くテクニックでした。
まだまだ書きかけなので、少しずつ加筆していきたいと思います。しかし、当時使われていた亜麻仁油は乾きが遅いので次の層を塗るまでに時間がかかるのですー(゜ロ゜)
そんな感じで(*'▽')
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