樹齢125年の奈良公園の巨木たち
奈良に出かけてきました。
目的は、奈良のレトロ建築物を見て廻ることでしたが、奈良公園を散策する中で目に留まったのは数えきれないほどの巨木たちです。
これらはいったいどれほどの樹齢なのかを調べてみますと、1897年(明治30年)に植樹とありますので、樹齢125年のようです。
▶奈良公園
では日本でもっとも樹齢の高い木はどこにあるのだろうと調べてみたところ、日本におけるもっとも古い樹木は、岩手県気仙郡三陸町の越喜来の杉(根回り約13.75m・樹高20m)で樹齢7000年とも言われています。
▶大船渡ポータル
また、日本において長寿の木と呼ばれるのは、スギ、クスノキ、ケヤキ、イチイで2000年以上の寿命を有するであろうと言われていますが、生命力の強靱さから、遠い将来にはイチョウが最長寿の樹ということも考えられるようです。
▶樹齢
では、日本でもっとも背の高い木はどこにあるのか調べてみたところ、京都市左京区「大悲山国有林」の中にある花脊(はなせ)の三本杉の内の1本が62.3メートルあり、日本一高い木とされています。
1154年創建の峰定(ぶじょう)寺のご神木として地元で親しまれており、樹齢1000年と伝えられています。
▶花背の三本杉
今回、奈良の古木に触れて感じたことは、とにかく幹が石のように頑丈で硬いということです。
そんな古木たちの中にいくつかの切り株を見ることがあったのですが、切り株が石化し宝石のようになったものを思い出しました。
▶珪化木
宝石で思い出されるのは、かつて「黒いダイヤモンド」とも言われていた石炭は古い植物が長い時間を経て形成されたものだというお話です。
▶長い時間をかけて植物は石炭になる
これらを調べて感じることは、樹木という存在の不思議です。
樹木は根っこでつながり交信しているともいわれていますよね。
樹木は様々な形で私たちの生活を豊かにしてくれます。
それゆえ、安易に伐採せず、共存できる環境を考えていくことはとても大事だと感じました。
そしてそんなことをも考えられる奈良公園の散策はおススメです。