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歴史考察#122『枯山水は砂漠の砂紋をあらわした⁈』

みなさんは「枯山水(かれさんすい)」をご存知でしょうか?
「枯山水」とはおもに禅寺にある石と砂で造られた美しい石庭です。

余計なものを削ぎ落としたシンプルなデザインは、日本人はもとより外国人からも人気ですよね。

そんな「枯山水」は、「ブッダの教えを具現化」したものと捉えていました。

...とはいえ、何故「石と砂」なのでしょうか?
「石と砂」で真っ先に思い浮かべるのは「砂漠」です。

「砂漠」には「砂紋」と呼ばれる規則的な波状の起伏がありますね。
....とここでハッとしました!

「枯山水」と「砂漠」
この二つの風景がとてもよく似ていませんか?!

そして「砂漠」といえば「黄砂」
「黄砂」の発祥地は「中央アジアの砂漠」と言われています。

それは「ゴビ砂漠」であったり、「タクラマカン砂漠」であったり...
「タクラマカン砂漠」といって思い出されるのはあの「大谷探検隊」です!

「大谷探検隊」は、浄土真宗本願寺派第22代法主・大谷光瑞(こうずい)が、中央アジアに派遣した学術探検隊で、仏教の原点を探り、失われつつある救いの遺産を守り調査するため秘境へ向かったと言われています。

そこで彼らが目にしたのは、果てしなく続く砂漠の中に埋れた仏教遺跡の数々...

それはまるで「枯山水」のような風景だったのではないでしょうか⁈
つまり「枯山水」は、中央アジアの砂漠に埋もれてしまった「仏教の原点を形象化」したのではないでしょうか⁈

(祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり...)

いずれにしましても 「枯山水」を眺める際は、遠い「タクラマカン砂漠」に眠る仏教遺跡に思いを馳せてみるのもとても素敵なことかもしれないと思いました。

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