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市場調査を自分だけで費用を掛けずに実施する方法

はじめに

こんにちは、佐々木です。
今回は、費用0で行える市場調査の方法5選というテーマでお話させて頂きます。
市場調査はマーケティングの基礎であり、市場調査をしていないと、どれだけ良いプロダクトであっても勝てないです。
ただ、これから成功するかどうかわからない事業の為に、高額な調査費用をかけて調査はできない、という方は多いです。
また、参入を検討している市場が複数あれば、市場調査もかなり高額になります。
なので、今回は自分だけで、ほとんど費用を掛けずに行える、市場調査の方法を5つ紹介したいと思うので、最後までご覧ください。

費用0で行える市場調査の方法①:○○市場規模でインターネット検索

これは最も簡単な方法です。
自分たちが参入しようとしている市場の市場規模をダイレクトにGoogleなどのWEB検索で検索する方法です。
この手法は最も簡単ですし、これで算出できれば早いです。

あとは、その市場の代表ブランドのブランド名×売上 などの検索ワードで検索することもあります。
これは売上金額が出ていることは少な目ですが、累計の販売数などが出ていることは結構多いので、そこから金額を掛けて、そのブランドの大体の売上を予測します。

また、直接的に自分たちが狙っている市場ではなくても、その周辺市場やその市場を含有する市場で検索するのもアリです。
例えばチョコレート市場に参入しようとしているとして、「チョコレート市場規模」で出なれば、「お菓子市場規模」などで調べてみるなどの工夫で、100%自分たちが描く市場ではなくとも、簡単にある程度の市場規模の幅を出すことができます。

費用0で行える市場調査の方法②:上場している競合のIR等から読み解く

これはデータさえあれば、精度が最も高い情報になります。
自分たちが参入しようとしている市場でのTOP1のブランドの運営をしている会社の決算資料から探すというパターンです。
決算資料にはその会社の情報が詳細に載っていることが多いので、
自分たちが目指しているブランドの売上を知ることができます。
また、売上だけではなく、原価や販管費のコストも場合によっては載っていたりもするので、かなり参考になると思います。

費用0で行える市場調査の方法③:政府の統計から推計

この方法は少し計算などが必要です。
これは競合などの売上から推計するというよりも、悩みを抱えている人の数や、市場全体での消費量からフェルミ推定などをして計算するというパターンです。

例えば先ほどのチョコレートの市場に参入する例であれば、
チョコレートの日本での年間消費量の統計データや、
おやつを食べる習慣のある人、のような統計から推計するイメージです。

例えばチョコレートの消費量であれば、飲食店などで使われるものも含まれるはずなので、そこを除外します。
また、ECで売るのであれば、ECのチャネルシェアなどを掛ければ、ある程度の自分たちが戦おうとしている市場での消費量を推計することができます。

また、おやつを食べる習慣のある人だと、
おやつの中でのチョコレートの選択率や、好きなおやつランキングなどのデータから、チョコレートの推計消費量を算出します。

ここで注意すべきなのは、自分を基準で市場推計をしないということです。
例えば自分は毎日おやつを食べて、そのうちの3回に1回はチョコだから、、、
みたいな形で、これを拡大推計して市場を計算すると、市場規模が歪んでしまいます。
あくまでも客観的な定量データをベースとして推計するのが基本で、
個人の感覚を使うのは最後の最後の手段です。

費用0で行える市場調査の方法④:SEOの検索ボリュームから推計

この方法は特にニッチな市場に利きます。
政府の統計はあくまでも一般的なものに限ったデータなので、あまりにもニッチな市場は統計データで探しても出てきません。
この場合は、グーグルでのキーワードの検索ボリュームなどから推計するのが良いでしょう。
広告を出していれば、グーグル広告のキーワードプランナーから出せますし、
かなり粗いデータにはなりますが、ウーバーサジェストや、ラッコキーワードの有料プラン(回数制限ありますが月400円程)などでも出すことができます。
こうすることで、ある程度その悩みを検索するユーザーの数が推計できるので、市場規模を推計できます。

ただ、この方法のデメリットは、顧客のイメージが掴み辛い点です。
統計データであれば、大体男女・年齢別に統計データがまとまっていて、どんなデモグラの層がボリュームゾーンなのかを把握できます。
一方キーワードボリュームはその顧客属性が拾えないので、ここは注意が必要です。
検索キーワードの掛け合わせで、ある程度のユーザー像は描けますが、定量的に、どの層がどれくらいいるかは不明なので、ここは注意が必要です。

費用0で行える市場調査の方法⑤:元市場関係者から聞き取り

①~④でもまだ十分ではない場合には、最後の手段として、元市場関係者からの聞き取り調査などがあります。
ただこれは費用が0とはいかず、数万円程度はお金がかかります。
これはビザスクなどのスポットコンサルやご自身の人脈を活用して、過去、その市場に関係していた人などにインタビューをして、市場規模や市場構造について尋ねるという方法です。
ただ、この方法はデメリットも多いです。
まず一つ目は、聞き取り対象者の前職との秘密保持契約などに抵触する恐れがあることです。
また、あくまでも聞き取り調査なので、裏付けが少ないというのもデメリットかなと思います。
なので、本当に①~④で何も分からない場合の最終手段だと思っておいて頂ければと思います。

※ちなみに弊社はこの方法は過去実施したことがないです。①~④でもやり方さえ押さえれば、どんな市場でも大枠は掴めます。

まとめ

今回は費用0で行える市場調査の方法というテーマでお話をさせて頂きました。
費用0で行える市場調査の方法をまとめると、
①:○○市場規模でインターネット検索
②:上場している競合のIR等から読み解く
③:政府の統計から推計
④:SEOの検索ボリュームから推計
⑤:元市場関係者から聞き取り
という形でした。

また、今回は市場調査の方法論でしたが、
もっと具体的に、どんな項目を調べるべきなのか、というテーマについては、こちらで解説していますので、こちらも併せてご覧ください。


市場調査はマーケティングのスタート地点であり、ここを間違えると、この後の工程全てが無駄になってしまいます。
なので、今回ご説明した方法で自前でやるのももちろん良いですが、
弊社のようなプロのコンサルに依頼されるのも1つの手かと思います。
市場調査の確実性を高める投資は、あらゆるマーケティングに対する投資の中で最も費用対効果が良いので、ここは惜しまずにプロに頼むのが良いかもしれません。
市場調査に関するご相談はこちらからお願いいたします。

本日は以上です。

最後に少し宣伝させて下さい。

私はベンチャー専門のマーケティングコンサル会社、株式会社Venture Oceanを経営しています。
株式会社Venture Oceanはベンチャーのマーケティング支援をミッションとした会社です。
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