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過敏性腸症候群・・・ストレスのサイン

前回は、過敏性腸症候群になってしまった私の回想をお話ししましたが、今回は具体的にどんな症状であったかなどを話していきたいと思います。
もし、今辛いと感じている人にとって、ストレスのサインとしてこんなものがあるんだというものを知ってもらう機会になれば幸いです。

↓前回の記事も載せておきます。

具体的な症状
・会社に近づけば近づくほど腹痛が増す。
会社に一駅近づくたびに、お腹に鈍い痛みが出てきます。トイレが我慢できずに、途中の駅で降りざるを得ない状況になることも多いです。
悪化すると、会社を中心とした「腹痛ゾーン」が広がっていき、自分の最寄り駅や、自分の家を出る前など、どんどん領域が広がり、安全な場所など無くなります。領域展開ですね。

・冷や汗、脂汗が異常に噴き出す。
私の通勤していた会社は、ビルの4階に位置していたため、エレベーターに乗っていました。このエレベーターに乗ると、手汗が尋常ではないほど出てきたり、急に汗が止まらなくなったりします。階段で行けばいいんだと思いましたが、特に変化はありませんでした。

・ゲップのようなものが増える。
これは呑気症というそうですが、ストレスで無意識に空気を吸う量が多くなり、ガスがたまったり、ゲップが出たりします。私の場合、ゲップがひどかったですが、ほとんど吐き気と同義でした。

・唐突に涙がこぼれる。
トイレに行くと、不意に涙が流れる日もありました。自分が一番驚いたのを覚えています。

こんな症状が続いたため、病院に行くことにしたのです。

受診後
病院で過敏性腸症候群(IBS)であると診断された私は、一応会社に相談しようと思いました。しかし、社長から毎日怒鳴られていたので、恐怖でそんなことはとても言い出せませんでした。
「お前に社会人としての自覚がないからそんなことになるんだ!大体考えが甘すぎる~」とお決まりの叱責コースをたどることは、火を見るよりも明らかでした。
ある日、社長は出張で不在…これは好機と、唯一いつも心配してくれた先輩に、人事相談として時間を取って話を聞いてもらいました。お医者さん以外に自分の症状を詳しく話せたのは初めてで、気が楽になりましたし、話を聞いてくれる人が社内に少しでもいたことは幸いでした。

自分はこの会社で頑張りたいと思って入社をしたし、今でもそう思っている。日々怒鳴られてはいるが、実践の中で教えてくれようとしているのも理解できるから、それに応えるような働きぶりがしたい…しかし、そんな心とは裏腹に、身体は辛く、重い。
自分の中で、心と体が別々の方向に走っていて、お互いが怪我をしている状況である。自分が分かれてしまいそうな恐怖と、思い通りに動いてくれない体にいら立ちがある。

…そんな自分の気持ちを伝えることができましたし、先輩も、社長や他の先輩とも一緒に考えようと言ってくれてホッとしました。


しかし、不幸にもうまく歯車が嚙み合わず、この後さらに体調は悪化していくことになります。

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