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暖気後のアイドリングが酷いんです・・・と言うJZX110 マークⅡ グローブボックスにはパワーFCが鎮座し、なにやら変換ハーネスでゴチャゴチャになっています。あっコレ・・ダメなお店のあのキットだ。

暖気後のアイドリングが酷いんです・・・
と言う事で、トラブルシューティングをすることになった

JZX110 マークⅡは実際に暖気が終わると

めっちゃハンチングしてます・・・。
これじゃ上手にスタートすら出来ませんね。

後付け水温メーターを見ると、90度近くになっているのに
純正水温メーターは、かなり下の方に居たり
ハンチングしていないときのアイドリングがやたらと高かったり
IGをOFFにしてもISCVとOCVがカチカチ言っていたり
まあ色々とトラブルを抱えている様です。

車両はJZX110ですが、サージタンク周りを見ると

JZX100の物が使われており、ECUボックスから
なが~い変換ハーネスが車内に伸びて

グローブボックス内にJZX100用のパワーFCが鎮座・・・。

また、このパターンか~。

この手の変換ハーネスを使ったJZX100用パワーFC制御で
JZX110を制御しているクルマ。

まともに動いている車両を1台も見たことが無いのですが
実際どうなんでしょう・・・。

まともに動かす事は可能なんでしょうか?

一体、どこがこんなキットを出しているんだ?
と思って調べて診ると

あっ・・・。

納得です。

このタイロッドエンドを造ってるお店でした。

ハンチングをしながらも走らせるため
オーナーは半クラを常用的に使っていたようで

クラッチディスクがズル剥けでしたので
まずはクラッチを新品に替えて負荷を掛けて走って診る事に!

実際に走ってみると、低負荷域はかなりギクシャクしていて
クラッチを完全につなげると尺取虫みたいになります。

まともには走れません!

オーナーは、この現象を 半クラッチで緩和させながら
なんとか乗って居たんだと思われますが、これはクルマじゃない・・・。

逆にブーストが掛かってしまえば
それなりに高回転まで回るので問題はアイドリング付近から低回転の
いわゆる極低負荷って言う部分で起こっている様です。

そこでパワーFCとPCを通信させて
パスワードの掛かったデーターをのぞいてみる事に!

データー自体はJZX100のノーマルデーターと同じような・・・と言うか
アイドル回転数が少し上げてあるのと
エアフロマップがAPEXのパワーフロー用データーを選んであるだけで
あとはJZX100の吊るしデーターそのものです。

流石です!!

パスワードが掛けてあったので
どんな面白いデーターが入っているのか楽しみだったのですが
なにもやってないことを隠すためのパスワードなんですね。

各センサーの状態を確認できる画面をソフトで見てみると
スロットルポジションセンサーの電圧が通常よりかなり高い電圧なのに
アイドルポジションがONになっています。

パワーFCのダメなところの1つですが
純正のアイドルポジションセンサーを使わずに
スロットルポジションセンサーのアイドリング中の平均電圧を学習し
その電圧をアイドリングとするので
こういうアンバランスが起こってしまうんです。

他のセンサー値も診て見ると、やはり、JZX110に
JZX100のスロットルやISCVをサージタンクごと流用している所に
問題の根本があるようです。

サージタンクや電動スロットルを
JZX110用に戻す予算はないそうなので
現状のセンサー電圧や各配線の接続状況等
詳しく調べて対応するしかないのですが
ったく、どこがこんなセットを売って
ろくにセッティングもしてないデーターに
パスワード掛けて出してんだよ!って??


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