CT9A ランエボやCT9W ランエボワゴンで壊れている事にすら気づかずに乗られているケースが多いあのシステム。実際に動いていなくても、普通に走るし・・・。じゃあ、なくても良いんじゃねっ!?
ピカピカな状態のCT9W ランエボワゴンが入庫しまして
ACDオイルの交換を行って欲しいとの事。
一般的なCT9A ランエボですと
ここにあるリザーブタンクはACDオイルと
AYCオイルの共用タンクとなります。
RSと言うグレードになるとAYCレスが基本となり
ACDは標準で装着?
レスオプションにするとCP9Aと同じセンターデフになる??
だったかな???
今となっては正確な記憶ではありませんが・・・。
しかし、このCT9Wランエボワゴンは
CT9A ランエボとは若干デフ辺りが異なりまして
ACDは標準で装着される物の
AYCは付いていないと言う仕様だったと思います。
世の中でAYCが嫌われている事、三菱さんも分かっていた様で
このランエボワゴンとCT9A ランエボ9のGTと言うグレードには
AYCは装着せずに、人気の高かったACDのみを装着しました。
ではそもそもAYCとは? ACDとは??
AYCはアクティブヨーコントロールの略で
曲がる力となるヨーを積極的に活用したいと組み込まれたギミックです。
要は戦車のキャタピラの様に、内側になるタイヤにブレーキを掛け
外側を回るタイヤにより多くの駆動を掛ければ
その場でクルっと回るようなコーナリングが出来るんじゃ!?
と思ってCN9Aのランエボ4から採用されましたが・・・
とにかく ぶっ壊れまくりました。
CN9AからCP9AになりCT9AになってもAYCの人気は出ず
壊れるから撤去したいと言う人が続発し
メーカーとしてもAYCを搭載しないランエボを
競技ベース車両のRS以外にも設定する事に。
それがランエボワゴンとランエボGTです。
じゃあACDは??
アクティブセンターデフの略で
センターデフをアクティブに変動させることで
走行状況に応じた前後駆動配分を割り当てる物です。
AYCとは異なり、このACDは非常に人気が高く
一部のショップではCP9AにこのACDを移植するメニューまでありました。
制御するACD-CPUのデーターを書き換えて
サーキットでのタイムアップを目指す!
と言う試みも多々行われていましたね。
こんな感じに
好まれないAYCと好まれるACDと言う両極端に振られた2つのギミックですが
それらを制御する作動油はATFでして、タンクは共用と言うね。
三菱としては運命共同体としたかったのかも知れませんが
ユーザーはそれを良しとはしなかったが故に
今回入庫した、このランエボワゴンのリザーブタンクは
ACDの為だけに使われると言うタンクになっている訳です。
かなり長い前置きになりましたが
このACDオイルを交換しようとすると
オイルを供給する人、診断機を操作する人
下でブリーダーを開け閉めする人の3人体制で作業を行う必要があります。
3人がそれぞれの場所でスタンバイし
「行くぜっ!」
と言う掛け声と共にACDオイル交換を始める物の
ACDポンプは静けさを保っています・・・。
診断機にて故障コードを診ると
故障コードなしと出たり
覆して
ポンプリレー系統に問題ありと出てみたり・・・。
こう言う場合、あそこが逝ってしまっています。
その個所とは・・・
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