S15 シルビアに見る電源系の脆弱部分。経年で大体ヤラれるエンジン制御の根幹部分は独立制御が吉!
最近は ほとんんどと言うか、新規ではまず請けない事にしている
S15 シルビアとかER34 スカイラインの純正ECU書換。
Nistuneと言う追加ボードを使ってセッティングする時代もありましたが
純正ECUの基盤自体が20年とか30年の経年具合なので
ニスボードだけが新しくなっても純正基盤がパンクする事を多々経験。
純正ECUが壊れたので、ほかのECU等探して貰えますか?
とお願いすると
「お前が壊したんだから、お前が探せよ。タダで!」
壊したんじゃなくて、壊れたんだけどな~・・・。
当時は、それでもなんとか中古ECUとか探して来て頑張りましたが
今なら迷わず
お帰り下さい。
って言いながら
ぶっ壊れたECUと不動になったクルマを突っ返すだろな。
っと、そんな話は棚に上げまして
エンジン再始動時に不具合を抱えるこのS15 シルビア。
ECUのデーター内には始動時噴射時間を制御しているマップがあり
水温10度付近で14msの噴射時間の時は問題なく始動OK
水温が上がり60度付近になると始動噴射時間は3msまで減りまして始動不可
この数字を4msに変更すると、エンジンの始動が出来たので
数字、足らなかった?
と思ったのですが、一度エンジンを切り
同データーにて再始動させようとすると始動不可
おや?
っと言う事で4msを5msにすると始動OK
しかし再度エンジンを切り再始動を試みると、やっぱり始動不可
この繰り返しを14msまで繰り返して毎回同じ・・・
試しに今度は数字を減らして見ると
同じように一度目の始動はOKで再始動は不可
これデーターが原因じゃないですね。
次に疑うのがインジェクター本体の不良です。
サウンドスコープでインジェクター作動音を聞いてみると
始動不可の時はインジェクターが動いていません。
CPUからはインジェクターの開弁時間の指示は出しているので
何らかの原因で、インジェクターまでの信号が途絶える・・・?
でも掛かる時は問題ないので断線では無い・・・?
いや~、日産ですね~
日産らしい壊れ方ですね~
さすが日産とでも言いましょうか。
あっこの瞬間が日産車だね、であります。
プライベートによるライトチューンの典型みたいな感じのエンジンルーム。
まずは安定化電源を使い、それぞれのインジェクターの
最低始動電圧のチェックする為
インジェクターに掛ける電圧を徐々に増やして
4V付近でカチっと音がして弁が開くのを確認。
やっぱりインジェクターは壊れていない。
っとなると逆に絞り込めてきました。
配線図を見ると、怪しい部分が浮き彫りになって来ます。
インジェクターを制御する配線を遡って行くと・・・