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結局は"自己満"でしょ? | veganへの質問シリーズ⑪
これもよく言われるセリフです。
動物性食品や動物製品を避けていたり動物たちの権利を主張している人たちは、そうでない人たちからしたら「ただの自己満足でやっているんだ」と映るのがほとんどなのでしょう。本当に悲しいですが😢
結論から言います。
考え方は人それぞれですが、もし自分が言われたらこう答えます。
そうだよ。
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食の真実を掘り下げれば掘り下げるほど、畜産動物たちが置かれた、過酷で残忍な状況が明らかになり、人間が生み出した工場型畜産システムの残虐性を目の前に突き付けられました。
レイプと監禁を一生強いられる雌のウシたち🐄
麻酔なしで歯や尻尾を容赦なくハサミで切られるブタたち🐖
生まれたその日にシュレッダーにかけられる雄のヒヨコたち🐣
スーパーでパック詰めされた商品からは、彼らの苦痛に満ちた叫び声は絶対に聞こえてきません。このような残酷な過程を一切合切すっ飛ばすことにより、罪悪感なしで消費者が食事できるよう巧みに情報操作されていることも知りました。
そして何より、それらの商品を購入することで、自分自身が動物たちへの暴力に間接的に加担していたのだと知り、大きなショックを受けました。工場型畜産を支援しているのは他ならぬ私たち消費者。行動学的な表現をすれば、「消費は生産を強化する」という状態です。
自分が至ったスタンスは限りなくシンプル。
動物に不必要な暴力をふるいたくない
いまはその行動指針が、動物性の食品や製品を避けることで達成できると思っているし、それが結果的に動物たちのためになればそれ以上の幸せはありません。
「みんなが食べているから。」
「みんなが身に着けているから。」
世間の常識は、この目には見えない「みんな」という存在で決定されるのでしょうか?
1年前まではわたしも「みんな」の一部でした。何も考えず、ただ、みんなが取っている行動に右へ倣いの状態でした。
veganという生き方は一部の方々にとって「ただの自己満足」に映るかもしれませんが、「みんな」を気にして自分の行動を曲げようとは思いません。
環境活動家の谷口たかひささんがこうおっしゃっています。
「地球のため、子どもたちのためにありがとうございます。」
こういう言葉をたくさん頂くようになって嬉しい反面、違和感しかない。
僕は、自分のためにやっているからだ。
今この問題に取り組まなければ、僕は自分の事が嫌いになる。
僕は自分を好きでいたい。
人は、問題に見て見ぬフリをしたり、誰かのせいにしては、少しだけ自分の事を嫌いになる。
少しどうでもよくなると、やがてぜんぶどうでもよくなる。
そうやって人はいつしか、自分の事が大嫌いになる。
自分の事が嫌いになると、他に何を持っていようとも、満たされる事はない。
自分の事を好きでいれるのならば、他に何も無くても、満たされる。
それに僕は強い人間じゃないから、「〇〇のため」と考えていると、そのうち「〇〇のせい」にしてしまう。
「自分はこれだけやってるのに…」と言った具合に。
これを、「自分のため」と考えていれば、うまくいかなくても、「自分のためだから」と割り切れて気持ち良い。
結果として誰かのためになる事はとても嬉しいし、誰かのためにできる人をスゴいと思う。
だけどあくまでも僕は、自分のためにやってる。
自分を好きでいたい。
(出典:Instagram)
実態のない「みんな」に流されることなく、自分自身と向き合うことが生きていくうえで一番大切なんだと思います。
だからこれからも、胸を張って「自己満」を続けていこうと思います。
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