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「常識を疑う」ことの大切さ


「三つ子の魂百まで」と言う諺がある通り、幼い頃に出来上がった性格や性質は大人になっても変わらないと考えられています。事実、小さい頃の環境や経験したことが大人になってからの判断基準になっていることが多かれ少なかれありますよね。

一方で、幼い頃に身に付けた判断基準が本当に正しいかどうか、大人になってから疑うことのできる人はどれほどいるでしょうか。これまで当たり前だと思っていた食事や衣服、娯楽の選択について、捉え方をいま一度見直すことで違った世界が見えてくるのも事実です。

話を具体化しましょう。

動物園水族館サーカスでの動物芸は私たちの幼い頃から身近にあるものです。そこで飼育されている動物たち、彼らは「幸せ」なのだと無意識に思い込んでいませんか?それらの娯楽施設が動物への「暴力」になっているとは思ってもみませんよね。だからこそ、動物園では動物たちの異常行動を見ては喜んで動画を撮影し、サーカスでは動物使役を見て子どもも大人も拍手を送ります。鉄格子とコンクリートの狭い飼育環境が残忍ではないかという疑問など決して湧くことはないのです。

*動物園に関する記事はこちら👇


続いては食事。食事ほど幼いころの習慣で変えにくいものはありません。体に良いとされてきた牛乳が実は骨を脆くしタンパク質のために必要だと思ってきたお肉は癌を引き起こす原因だったと知っても、俄に信じられないでしょうし、ほとんどの人はこれまでの食習慣を変えようとしないでしょう。おまけに、牛や豚、鶏などの畜産動物や魚を食べ物としてしか認識できない子どもだっています。

また、牛乳を消費することが「動物への暴力に加担することになる」と知っても、直接的にその因果関係を目にすることはないので、信じられないか、これまで積み上げてきた自身の長い牛乳生活の歴史から信じようとしない人が殆どだと思います。

*牛乳の消費が動物への暴力につながる👇


衣類についてもそうです。当たり前のように着用しているウールやダウンが多くの動物の犠牲の上に成り立っていると知っても、ほとんどの消費者は犠牲となる動物を直接見ることはなく、罪の意識を持つことはないでしょう。それが当たり前の環境で育ってきたので、動物をモノとしか見ることのできない人さえいます。


動物園、水族館、競馬、サーカス、ペットショップ。人々は幼い頃からこうした動物監禁や動物使役を見せられて育つため、これらを暴力と捉える感覚が鈍っています。ペットショップの本質が人身売買と同じであるという点も気付かれることはありません。

黒人が奴隷として扱われていた当時、そうするのが当然で、それは世間の「常識」でした。どんなに心優しい人も、幼い頃から「黒人を奴隷として扱う」様子を見て育てば、それが「常識」になるのは自然の流れ。

「常識」と思われているものなんて、そんなもの。1世紀前の常識は、現代の非常識。だからこそ、いま当たり前だと思われていることを疑って見ることが大切だと思うんです。

昨日までの当たり前は、

今日からも続くわけではありません。


さあ、どうでしょう。

みなさん、いまいちど「常識」とされているものを疑ってみませんか?

vegielab🌱


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