日本でビーガン生活を送るうえで、料理のレシピや栄養管理について「誰かに相談できたらな…」と思ったことはありませんか?ビーガンに関する専門知識がある人が周りにいないために、ビーガンを続けるか迷う人もいるかもしれません。海外ではビーガンのNPOなどコミュニティが充実していますが、言葉の壁があります。
そんな困った状況を一気に解決できるのが、実は人工知能、すなわちAIなんです。
最近になり、24時間いつでも無料で相談できるビーガン専門家AIが実際に登場しています。困った時にスマホ一つで解決できる未来が、ここにあります。
ビーガン専門の「ChatGPT」
最近、AI「ChatGPT」が話題になっていますが、ただの雑談ツールではありません。
自分で資料やデータを読み込ませて独自のChatGPTを作る機能がついているんです。(GPT Builderと言います)。
このツールは有償版のアカウントでないと利用できませんが、誰か個人や団体が独自に専門データを読み込ませてカスタマイズしたGPTも無料で公開されており、その中にはビーガン専用のものも沢山あります。
今回は、私が見つけた「ビーガン専用ChatGPT」をいくつか紹介します。それぞれのAIがどんな質問に答えてくれるのか、実際のやりとりも交えてご紹介しますので、ぜひご活用ください。
利用方法は簡単です。リンク先のChatGPTのページで無料アカウント登録をし、人間と話すのと同じ感覚で質問や話したいことを入力していくだけで、GPTがその場で回答してくれます。無料アカウントには投稿回数に制限がありますが、時間が経てばまた投稿できるようになります。ヘビロテで使いたい人は有償版へのアップグレードでそれも可能です。
なお、これらChatGPTは海外で作られたAIではありますが英語や他国言語でなくても日本語で質問し、回答も日本語で返ってきます。ただし、日本や日本人の状況に関する情報が無いGPTの場合は、実際の日本の状況とは異なる回答が来ることがあるため、そこは注意してください。
ビーガン料理のプロフェッショナル「Vegan Masterchef」
https://chatgpt.com/g/g-MHOlYUBzt-vegan-masterchef/
まずは、ビーガン料理の困った時に頼りになる「Vegan Masterchef」。これを使えば、動物性の食材を使わずにどうやって美味しく作るか、代替食材や調理方法について何でも教えてくれます。
例えば、私の方で試しにこんな質問をしてみました。
質問例:
Vegan Masterchefからの回答:
ビーガンの栄養士「Vegan Nutritionist」
https://chatgpt.com/g/g-8YHhyNamF-vegan-nutritionist
次にご紹介するのは、ビーガンの栄養に関する質問を何でも受け付ける「Vegan Nutritionist」です。特に日本では、ビーガンに特化した栄養士は少なく、ビーガン生活を長く続けていく上で、栄養バランスに不安を感じることもあるでしょう。そんな時、頼りになるのがこのAIです。
質問例その1:
Vegan Nutritionistからの回答:
質問例その2:
Vegan Nutritionistからの回答:
Vegan Ingredient Checker:ビーガン原材料チェッカー
https://chatgpt.com/g/g-NVKARXms3-vegan-ingredient-checker
買い物中に「これはビーガンかな?」と悩むことありませんか?そんな時に役立つのが、この「Vegan Ingredient Checker」です。このAIに特定の食品の原材料を入力すれば、すぐにビーガン対応かどうかを判断してくれます。
ここで注目したいのは、最近のアップデートで、なんと画像認識機能が追加されたということです。つまり、なんと!食品ラベルを写真で撮ってアップロードするだけで、AIがビーガン対応かどうかを瞬時にチェックすることができるようになったんです。更に、ChatGPTは多言語に対応しているため、特に日本の食品ラベルを読めない外国人が活用できます。
ただし、注意点としては、日本独自の原料については誤判定する可能性もあるので、過信は禁物です。
Vegan Checker:ビーガンチェッカー
https://chatgpt.com/g/g-cN6t37DMs-vegan-checker
ビーガン対応が必要なのは食べ物だけじゃありません。シャンプーや洗剤など、日常生活に使うあらゆる製品がビーガンかどうか気になりますよね。この「Vegan Checker」を使えば、食品以外の生活用品もビーガン対応かどうかチェックしてくれます。しかもこちらも、ラベルの写真を読み込んで判定してくれるので、とっても便利です。
質問例:
試しに既にビーガン対応シャンプーと分かっている商品の原料を読み込ませてみました。
今回テスト投稿したのは、アヴェダ(Aveda)のビーガン対応シャンプー、「スカルプ ソリューション バランシング シャンプー」です。商品の具体的な紹介はここでは割愛いたしますが、AIの判定結果が正しいかどうかを見るために、この商品の原材料を投稿して判定してみました。
Vegan Checkerからの回答:
まとめ
ここで紹介したビーガン専用AIは、数多くあるGPTのほんの一握りです。ChatGPTのサイトにあるサイドバーで「GPTを探す」を選択すると、GPTの検索画面が表示されます。その検索機能でもっと多くのGPTを探せますので、ぜひ皆さんも自分が使いたいGPTを探してみてください。
GPTを使うにあたり、もう一つアドバイスです。ChatGPTはその中身が人間の頭脳とは違う仕組みを持っているため、中の仕組みを知らないまま人間のように対話をすると使いづらいケースや、期待していた回答内容が出てこないケースもあります。ChatGPTへの質問の仕方や指示の出し方には作法がありますので、ChatGPTの使い方を学習するともっと思い通りに使いこなすことも可能になります。
AI本体も近年で急速な成長を遂げており、数か月でもう次のAIが登場したりもしています。なので、今後また新しい情報を見つけたらまた紹介させていただこうと考えていますし、他に情報をご存知の方がいましたら、ぜひ教えていただきたいと思っております。
または、この記事を読んで自分でビーガン情報を集めて、独自のビーガンAIを作る人が出てくることも期待しています。
今後、無数の可能性が広がっていることを想像すると、これまで狭い世界の中で孤独だと感じていたビーガン生活が小さい悩みに感じませんか?ビーガンが不便で苦労をする時代はもう終焉を迎えています。人間の限界を超えてくれるAIがビーガン生活の困難も解決に導き助けてくれるでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。