ライアン・ゴズリング 薄幸なイケメン
ライアン・ゴズリングは好きな俳優の一人だ。顔立ちが際立って整っているいう訳でもない(と思う)のに、纏う雰囲気にどうにも目がいく。初めて観たライアン・ゴズリングの映画は「ラースと、その彼女」(2007年)で、現在のハマリ役の寡黙で孤独なキャラクターとは全く異なるが、言外で多くを語るその演技は素晴らしいものだった。ただ、この時点ではまだ私にとってライアンの印象はさほど強いものではなかったように思う。
彼の名前をはっきりと覚えたのは「ブルーバレンタイン」(2010年)である。
序