『好きこそ上手』まずは好きでいられるように
これは指導者として大切にしている考えでもあり、子育てでも中心に置いていることです。
嫌いにならなければいつかできるようになる
『好きこそものの上手』とはよく言ったもので、子供たちを指導していると、競技が好き・コーチが好き・練習が好き・試合が好き・仲間と切磋琢磨することが好きなど、そこに好きがたくさんあることと、好きであり続けることが上達の秘訣と感じる瞬間がたくさんあります。
競技を頑張る子たちの中には、技術向上に苦戦する子も多いと思います。
いくら頑張ってもうまくいかない。
どうやったらうまくいくかわからなくなった。
つまらなくなってきた。。。
嫌いになるきっかけって、
『できない、分からないが長く続く』
『嫌が好きを上回る』
だったりしませんか。
これって、すごくもったいないなと思うんです。
だから、嫌いにならなければいつかできるようになると思うし、
『できないや分からないは早くに解決する』
ことが大切。
それをお手伝いをすることも、私の役割と考えています。
出来ないには理由があり、出来るにも理由があります。
それを1つずつ丁寧に解決していきます。
私は原点に戻ることが好きなので、(競技指導の現場では)出来ないことがあったら、基礎を見直したり、動作分析をし直すようにしています。
結構多いのは、応用で迷子になる子。
基礎あっての応用。
迷う前に戻れです。
努力は実らないときもある
『継続は力なり』と言いますが、そうならないときも多いことを忘れてはいけません。
何をどう努力(継続)するかが重要。
例えば、100m13秒の選手が10秒台で走りたいとした場合、100mをひたすら走ったところで、10秒台の夢は夢のままで変わらないでしょう。
文字をきれいに書こうと努力する場合、お手本となる美文字を見ずには、きれいな字は書けませんよね。
ずれた取り組みをしていると、いつかはできるようになるかもしれないけど、時間がかかる。
下手すれば『不器用なので上手にならない』なんて言われてしまいます。
悲しいですね。
競技を頑張る子供たちは、的をとらえることと、器用さを養う(身につける)ことも練習の1つだと考えています。
ワクワクが人を育てる
これは我が家の話。
私は家族でスキーに行きます。
昨年、
娘が妻に『スキーレッスンを受けたい!』と言い、個人レッスンを受けたそうです。
これまでは、いくら誘っても頑なに拒否をしてきた娘が、突然そのように申し出ました。
どうやら、私に内緒でレッスンを受けて【驚かせたい】と考えのです。
結果は娘の狙い通りに大成功。
驚くほど上手になったことと、頑張って個人レッスンを受けたこと、そしてサプライズをしようと計画したことに感動。
指導する子供たちにいつも言っている『上手になってお家の人を喜ばせよう大作戦』が、我が子から仕組まれた格好になりました。
娘自身も、この計画を進めるにあたりワクワクしながら取り組めたそうです。
そのワクワクは他者にも伝わり、一緒に計画した義理の父母と妻。レッスンしてくれたスキーコーチ。そして、その話を私から聞かされたスタジオメンバーさんにまでひろがりました。
『娘のサプライズ計画』は、たくさんの人に幸せをもたらせました。
そして、スキーが楽しくなってどんどん上手になっていきました。
競技を頑張る子供たちや、今何かに取り組んでいるもののうまくいかない人達へ。
『まずは好きな気持ちを育んで!』
楽しくいきましょうよ!
成果をみんなで喜ぼう
100点満点のテストで10点だった子が、次のテストで50点取れたらすごくないですか。
自己ベスト更新したらすごくないですか。
1回も試合に勝てなかった子が、1回でも勝てたらすごくないですか。
縄跳び二重跳び出来なかった子が2回出来たらすごくないですか?
逆上がり出来なかった子ができるようになったらすごいでしょ!
なんとなくですが、100点満点なら90点、自己ベストもいいけど入賞くらいはして欲しいとか、1回勝ったくらいで喜ばないみたいな感覚ありませんか?
そんなこと言わず、小さな成果も評価に繋げるべく、大いに喜びませんか!
子供たちに勇気を与えることは、大人の役割ではないかと考えています。
それが上達には必要だと思います。
128点差で大敗したチームが、20年の時を経て強豪チームに勝った。
2015年ラグビーワールドカップ、日本vs南アフリカ。
1995年、オールブラックス相手に145対17で大敗。
そこから歴史を変える取り組みがはじまりました。
トライ&エラーを繰り返しながら、組織として成長していったのでしょう。
しっかりとした計画のもとに進めることは重要ですね。
競技も勉強もうまくいかないときは必ず来ますね。
そんな時は、(嫌いにならず)好きでいることを大切にしてください。
そして、好きでい続けられるように、悩む期間は短くしましょう。
解決の手伝いをしてくれる仲間を探しましょう。
競技ならコーチやトレーナーや共に戦う仲間や家族。
勉強なら学校の先生や塾の講師、家族や友人。
あなたの周りには、助けてくれる人はたくさんいます。
適切なアドバイスをくれる人を探しましょう。
悩みは相談。
そして、小さな変化を喜びましょう。
あなたの頑張りは、自身だけでなく周りの人をワクワクさせる力があります。
今日は、トレーナーとして親として大切にしていることを書いてみました。
ご清聴ありがとうございました。