『全国マグロ博覧会』
今月もやってきた、こちらの西尾さんの企画に参加しようと決めたはいいものの。
はてさて、私の“食に対するこだわり“とはなんだろうかと考える。
私は基本的に、美味けりゃなんでもいい、という人間だ。
食べ歩きが趣味なので、それなりに美味いものを食べてきた自信もあるし、もちろん飲食店に対するこだわりもあるのだが、どうせ書くならそれだけでは“私が“つまらない。
まあ、飲食店に対するこだわりはまた別で書くとしても、もう少し変化球で書ける、面白そうなネタはないだろうか。
そこで思いついたのがマグロである。
少し前の食欲に関する記事でも書いたが、私はマグロがとても好きだ。
マグロの刺身があれば酒でも飯でも何杯でもおかわりできるし(ちなみに私はザルである)、疲れた時に欲するのはまずマグロ。
毎日マグロが食卓にのぼっても飽きないし、むしろご褒美タイムすぎて、例え旦那や母がウンザリしていても、喜びに体を震わせながら「うまいうまい」とニコニコしているのが私である。
飲食店での料理写真が山ほど眠っているスマホの写真フォルダの中身は、マグロの写真が8割を占めている。
これだけマグロの写真があるなら、『展覧会』が出来るんじゃね?と思ったのが、今回の記事を書くキッカケだった。
博覧会?展覧会?
東京マグロコレクション?
美しいマグロの姿を、皆さんにお見せしよう。
第4位
しっとり、とろりん。
中トロと赤身の中間くらいの、口に入れたときに油の甘みを感じるこれくらいの部位が、私はいちばん好きだ。
筋が入っていない、てろん、とした食感と見た目を好む人が多いが、私は微妙に筋があるほうが好き。ずっと噛み締めてられるから。
ここの店は市場直営みたいなもので、本当に何食べても美味しいんだけど(光モノを一切食べられない私が、鯵の丼を食べるレベルで)、とにかく異常に混むので、毎回20分は並ばないといけないのが辛い。
我が旦那は並ぶとか待つというのが大嫌いなので、いつもしょんぼり「(´・ω・`)」してる顔が、だんだんイライラ「(`・ω・´)」してきて、最終的には「(ヽ´ω`)」ゲッソリしていく様子がめちゃくちゃ面白い。
旦那の面白い顔を見ているだけで癒されるので、私にとっては2度美味しい。(酷い嫁)
第3位
純粋な赤身も素晴らしい。
ルビーのようにキラキラ輝くマグロの赤身。
実は大トロよりも、美しい顔立ちをしているのはこの赤身なんじゃないかと思う。
トロけるトロも好きだけど、やっぱり、マグロの味をいちばん濃厚に感じられるのは、赤身だと思うんだよね。
サッパリとしていて、でもしっかりと旨味がある。
人生も30年以上経てば、こうした繊細な味がわかってくるようになるから面白い。
食べられない薔薇の花なんかもらったって、大して嬉しくはないけれど、マグロで出来た薔薇の花なら、頭から埋もれても嬉しい、たぶん。
余談だけど、この彩り要因のパセリってやつ。
ウチの旦那は喜んで食べるのだが、私はこれまで、それを食べる人と出会ったことがなかったので(申し訳ないと思いつつ、残す人が大半)、旦那がなんの躊躇いもなく食べた時は衝撃だった。
食い意地の張った人だな、と最初は思ったけど、旦那に言わせると意外と美味いらしい。
まあ、食べないけどね。
第2位
マグロをいちばん美味しく食べられる料理は、寿司だと勝手に思っている。
お寿司大好き。とても大好き。
ほんのり甘い酢飯、そして旨味たっぷりのマグロ。
酢飯は出来るだけ人肌に近いほうがいい。
ひと口でパクリ、と頬張れば、口の中が楽園すぎて昇天しそうになる。
私が数年前から行きつけにしている寿司屋は、こうして一貫一貫握ってくれる、カウンターのお寿司屋さんだ。
20代半ばになるまで格式ばったお寿司屋さんに行ったことがなかった私は、カウンターで握りたてのお寿司を食べたことがなかった。
だって怖いじゃん。
カウンターのお寿司って怖いじゃん。
目の前に人が立ってる状況で飯を食うというのも苦手だし(食べた気がしない)、そもそもこういう店って高いから、ランチでもいくら取られるかわかったもんじゃないし。
でも、たまたま大好きなランチブロガーさんがこの大将の店に行っていて、その記事を読んで、「ここだったら、私でも行けるかも(値段的にも)」と思った私は、勇気を振り絞り旦那を伴ってこの店に特攻したのだが。
もう、素晴らしい時間でね。
大将の人柄にも惚れ込んでしまって、数ヶ月に1度は必ず通っている。
大切な記念日、旦那とのおデートの際のランチは、大体ここである。
第1位
眩しい。
眩しすぎて直視できない。
ねえ、みんな見て。
美しくない?コレ、美しくない?
間違いなくトップモデルですよ。
全国マグロコレクションがあれば、きっとコレが1位です。もちろん味も美味しかったです。
これを食べに行ったのは、ちょうど何度かこのnoteに登場している親友と“お疲れさま会“を開いた時だったんですが、3切れしかないトロを巡って、戦争が巻き起こりましたからね。
赤身はふたつずつ分けられたので、トロも分けられるようにしてくれよ、と思いました。
最終的にどうしたかって。
もう1回頼むことで合意しました。(おかわりー!)
おかげで会計時に泣きを見ることになるのですが、そこで後悔はしないのが私と親友。
空っぽになった財布をバッグにしまって、仲良く歩いて家に帰りましたとさ。
帰りのタクシー代、使ったからね…。
お気に入りのマグロ、いました?
ひと口にマグロ、と言っても、色々ある。
刺身、丼、寿司、焼き、色々だ。
たった4枚のマグロコレクションでも、表情も違えば、姿も違う。
素朴なモデル、パリコレに出るような美しいモデル、自信たっぷりに胸を張るモデル。
食欲の秋に、あなたも自分の好きな料理をたくさん食べて、美しい食べ物を探してみると面白いかもしれない。
ちなみにこの話には番外編があるのだが。
それはまた後日、ということで。
お楽しみいただけたなら幸いである。