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#2 たりない2人の教育論
中学校教員、うたういぬです。
読書が好きです。自分の読書の仕方を少し変えてみたいと思ったことがきっかけで、noteで読書記録を残そうと思います。無理なく、自分のペースで。
あくまで私の出力用、言語化の力を高めることをねらいとしていますので、軽い気持ちで読んでいただければ幸いです。
たりない2人の教育論
著:樋口万太郎 若松俊介
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★きっかけ
若松先生は著書「教師のいらない授業づくり」を読んだことがあるから。樋口先生は、オンラインでお話を伺ったことがあり、専門が算数であること、算数の実践が多いことで興味を持っていたから。同じ現場で勤務していた2人の語りが気になった。
★心に残る部分 2人の授業づくりより
教科書の問題から子どもの気づきが生まれにくい?〜さまざまな「方法」と共に
算数の本質に迫るような本質的な学習をしていれば、子どもの気づきの質も高まる。みんなが同じ課題に取り組んでいるようでも、子どもが「自分に課した題」として臨めれば良い。また、『学び合い』や「単元内自由進度」は、教師のいらない授業のイメージだが、ほったらかしではいけないという主張を図を用いて説明されている。
教師の立ち位置を考えるととに、教科書を含む学習材を子どもとどのような関係で存在させるか、教材研究の価値について考え直すことができた。
★感想
2人が理論と実践にこだわって積み重ねてきたことについて対談するように話が進んでいく点が印象に残る。教師として「たりない」部分を自覚しつつ、それを楽しみながら挑戦を続ける姿が教師のマインドとして尊敬できる。また、自分の「たりない」部分に気づかせてくれたり、高めたいと思わせたりしてくれる存在が身近にいることも大切なことである。このような存在の教師として校内に存在したいと思うし、このような教師が近くに存在するような立ち振る舞いができるようにしたい。