テスト返却後のアツアツな空気を生かして語る
こんにちは。
中学校教員、うたういぬです。
先日、期末テストがありました。
担当する3年生と2年生、計4学級と特別支援学級でテスト返しを行いました。
その時の話をします。
テスト返却後の雰囲気
どのクラスも、ワクワク・ドキドキな雰囲気だったように感じます。
それだけ、数学の学習を積み重ねたこと、真剣にテストに臨んだ証拠だと思います。
これは素直に嬉しい。
そうなると、テスト返しの時間はいつもとは違う空気が広がります。
まずは、主な問題の解説をします。
今回のポイント
・問われたことに適切に答える
→2つの数、と問われたのに1つしか答えていないなんて…
・数学的な表現をする
→計算過程を残す、図形の性質を生かしたことを作図に残す
・合理的に計算する
→数学ならではの考え方です。大事。
その後、一人ずつにテストを返却。
その際、一人ずつにコメントを添える。
・ここは確実に正解できるようにしたいね。
・〜ができるようになり、点数が伸びているね。
・〜はどうした? など
生徒は、「あー、やっぱりそうですね。」とか「ありがとうございます。」と反応してくれます。全員とコミュニケーションが取れるので良いです。
点数等の確認後、全員の手を止めて語ります。
普段の授業では、どんどん学習を進めるので、余談を語ることはあまりありません。
しかし、テスト後は全員が自分に向き合うことができる空気が広がっているため、教師の語りも心に入りやすいと思います。
①テストを通して自分を知る
そもそも、目標の点数は?その目標に対して、結果はどうだった?
他人の点数を気にする人(平均点とか順位)がいるけど、そんなことはどうでも良い。
自分の目標や努力に対して、結果がどうだったかを振り返ることができるのが大きなテストなのだから、とことん自分に向き合ってほしい。
②日々の授業は?
テストには、最近学習した単元の内容も出題されています。授業で扱ってからあまり時間が経っていないのに、正解できたのなら、授業での学習姿勢が良いと評価できます。今回のテストでは、2年生も3年生も同じようなことが言えました。授業での学習姿勢は継続して良いと判断できます。(もちろん、最近学習したから覚えているという側面もありますが)
③計算問題の扱い
どちらの学年でもある程度出題した、基本的な計算問題。
ここで取らずして、どこで点数を取るのだ!
間違えの分析を確実にしよう。
・符号のミス? ・計算ミス? ・移項のミス? ・公式を忘れた?
これが分からないようでは分析はできていない。
そして、計算問題に対しては、勝手に手が動くくらいに練習しよう。
スポーツでは、慣れてくると体が勝手に反応するはず。
音楽でも、楽譜通りに体が動くはず。
そのレベルまで引き上げよう。
④問題集の扱い
問題集を活用して練習している生徒が多いです。
ただ書き込んでいるだけ?それでは価値が生み出せない。問題集の価格以上の価値にするには、ただ解くのではなく、繰り返し取り組んだり、課題を見出したり、類題として活用したりと、活用方法の工夫が必要。
人も資源も時間も有限である。特にこれからの社会を生きるみんなにとって、限りある資源は貴重なもの。だからこそ、問題集も上手に活用してほしい。そして、日々の授業も有限である。いくらでも練習できるものではない。限りある授業の時間や家庭での時間を充実させる取り組みが重要。
限りあるものから価値のあるものを生み出すことができる人は、これからの社会で重宝されるはず。がんばれ!
自惚れているかもしれませんが、経験を重ねるごとに生徒への語りも上手になっていると思います。だからこそ、私もどのタイミングでどんな言葉や例を用いて語るかがこれからの私の価値を決めるものだと思います。
日々の授業や生活との共通点・ギャップを意識しながら語ることの大切さに気づいたので、記事にまとめました。
最後まで読んでくださりありがとうございます。