三平方の定理の導入でオクリンクを使った話
中学3年生の数学「三平方の定理」の導入をしました。
❶教科書(学校図書)の巻末にある図形を活用(操作)
実際に紙を切り取って、AとBの正方形に敷き詰める。
こういった操作活動は中学生でも効果があります。
「えっ、できない」「どうやったら…」
「できたの?」「すげー」と素朴なリアクション
❷デジタル教科書の良さを活用
本校は数学のデジタル教科書が利用できます。
生徒は自分のタブレットからログインします。
三角形をかくと、それぞれ辺を一辺とした正方形が3つつくられます。
❸課題を提示し、オクリンクのカードを提出させる
デジタル教科書で直角三角形を1つかく。
↓
その画面をスクショする。
↓
オクリンクのカードに貼り付ける。
↓
3つの正方形の面積をかき込む。
※計算に自信がない人は、デジタル教科書の面積ボタンを活用
ちなみに、それぞれのスタンプは私が自作(Image Creatorですが)したものです。詳しくは記事にしてあります。
良かったこと 操作活動
中学生だけど操作できる活動って良い。手を動かし、頭も働く。
良かったこと デジタル教科書
これが無い場合、教科書の2次元コードを読み取り、その画面上で操作…となる。昨年度中にデジタル教科書が使えるように申請してくれた管理職にめっちゃ感謝。
良かったこと オクリンク
カードを送るという分かりやすい課題。
送られたカードを提出ボックスで共有できる。(今回は氏名OFFにしました)
良かったこと 生徒の姿
ある生徒の発言
「先生、俺わかっちゃいました。計算で出るんです。小さい正方形と次に小さい正方形の面積を足すと、大きい正方形の面積になるんです。大きい正方形の面積をわざわざ計算しなくてもわかるんです!」
めっちゃ素敵です。この生徒は、提出ボックスで共有した友達のカードを見比べてこのように気づき、発言していました。観察から規則性を見つけようとした点、躊躇なく発言をした点が素晴らしいと感じました。私は特に何か問いかけた訳ではありません。このように、生徒が気づき、新しい章の学びがスタートできたことに価値があるのだと思います。
すごく入念に準備したわけではないですが、手元にある道具をうまく使って良いスタートが切れたことが嬉しいなと思いました。