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チェンバロの多彩な響きと気品あふれる普賢菩薩騎象像

昨日今日と連続して、友人と「芸術の秋」を楽しんできました。

まず昨日は、千葉県柏市にある、ロココ調の小さなお城で開かれた、チェンバロのコンサート。

チェンバロ・コンサートのチラシ

フランス城主会会長に認められた城だというシャトー ド コーマルは、小さいながら細部までオーナー夫妻のこだわりが詰まったお城です。
ルイ15世時代風の装飾が凝らされたサロンで、イタリアン・チェンバロの響きを楽しみました。
フランスのチェンバロが「歌うチェンバロ」なら、イタリアのチェンバロは「しゃべるチェンバロ」なのだとか。テレビの音楽番組などで見る華やかなチェンバロに比べて、ぐっとシンプルなデザインなのに、まず驚きました。
奏者の鴨川華子さんの挨拶に続いて演奏が始まります。
曲によって、お琴に似た音だったり、チェンバロらしい「ロココ」な音だったり、少し低め、重めだったりと、様々な音色で、チェンバロってこんなに多彩な音色を出せるんだと、これまた驚きでした。
短めの曲が多いながら、アンコールを含めて全12曲。イタリア、イギリス、オランダと作曲者の国によっても趣が違うのが楽しめます。
残響を愛しむように丁寧に演奏されていて、とても興味深く聴きました。
演奏後は、部屋を移してコーヒータイム。館内の簡単な説明もしていただけ冷たい雨の降る日でしたが、心の温まるひと時でした。
誘ってくれた友人に感謝です♪

そして今日は、ホテルオークラ東京の敷地内にある大倉集古館にて、企画展「大倉コレクション 信仰の美」を鑑賞してきました。
かねてよりお気に入りの、国宝「普賢菩薩騎象像」が久々にお出ましということで、とても楽しみにしていたのです!

大倉集古館「信仰の美」展チラシ

待ち合わせ場所はホテルオークラ東京のロビー。改築前のロビーの雰囲気を受け継いだオークラ・ランタンをはじめ、美しい設えです。

オークラ東京のロビー

比較的最近知り合った友人と共に大倉集古館に向かいます。嬉しいことに、鑑賞のペースや惹かれるポイント等が合うと(私には)感じられ、スムーズに見て回ることが出来ました。
特にお目当ての「普賢菩薩騎象像」はじっくりと360度回りながら拝見したほか、「不動明王二童子像」の、暗い画面の中、炎を背にした不動明王の格好良さが印象に残りました。
二階テラスからの眺めも楽しんで満足して館を出た後は、近くのイタリアンでボリュームたっぷりのランチをいただき、六本木一丁目駅までイチョウの落ち葉を踏みながら散歩。
ビル内のクリスマス飾りで目を楽しませ、帰りの電車に乗り込みました。

二日間それぞれ、友人と「芸術の秋」を楽しみ、心の栄養を摂ることができました♪
「おひとり様」慣れしている私ですが、友人と過ごすひと時も、かけがえのないものですね。

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