水戸で梅の芳香とデザイン性を楽しむ
20数年ぶりに水戸の偕楽園を訪れました。
上の写真は「吐玉泉」。眼病に効くと言われる湧水を、地形の高低差を利用して泉に仕立てたものだそうです。泉石は大理石です。
2月下旬から3月上旬にかけての偕楽園と言えば、皆様ご存じ「梅まつり」の真っ最中。
全般にちょうど見頃で、芳香と可愛らしい花弁、美しい枝ぶりを鑑賞してきました。
穏やかな天候もあいまって大勢の人が訪れていましたが、敷地が広いお蔭か午前中の内は思ったより混んでいる印象はありませんでした。
以前訪れたときは風が冷たくて、少し梅を見ただけで早々に退散した記憶があるのですが、今回は天候に恵まれ、1時間半ほどかけてゆっくり見て回ることができて良かったです。
渋滞を避けて常磐線の臨時駅を利用したのも正解でした。
偕楽園を堪能した後は、水戸駅に出て駅前のホテルのレストランでランチ。コロナ禍でご無沙汰だったバイキング形式で、品数も結構多く、選ぶ作業が何だか楽しかったです。
行程を組んでくれた水戸在住の友人に、感謝です<(_ _)>
ランチの後は、友人と別れて茨木県近代美術館へ。「速水御舟展」を開催中です。
速水御舟(1894-1935)は、私にとって好きな日本画家の一人で、期待通り穏やかな画風の作品が並ぶ中、特に心に残ったのは次の3点。
・白梅(1921年)
枝ぶりがデザイン性に富んでいて美しい、個人蔵の優品
・秋茄子に黒茶碗(1921年)
ころんとした茄子の形態と、黒々とした茶碗の存在感のバランスに妙味
・芍薬図(1923年)
芍薬の色合いといい絵の具の滲ませ方といい構図といい、すべて素敵
写真だと、本物の良さが半減してしまって、もどかしいです。
関心を持たれた方は、是非美術館へ足をお運びください!
余韻を味わいながら水戸駅まで約20分歩き、駅ビルにある茨木県ご自慢のカフェ「サザコーヒー」で休憩してから帰宅しました。
こんな春の一日の記憶を少しお裾分けいたしましょう♪