そもそも健康な足って何?~足形から立ち姿勢の癖がみえてきた~
初回の「はじめまして」をご覧いただき、ありがとうございました。読んでいただいたことも、スキをいただいたことも嬉しかったです!
先日、美容鍼灸を受けに遊びにきてくれた友人が「子供に母趾を踏まれてから、足が痛い」と言っていたので、外反母趾を専門にしている旦那にちょっと見てもらいました。すると、その痛みの原因は「内反小趾」でした!!ただ踏まれただけならば局所の痛みと数日で気にならなくなるはずですが、数週間続いているとのこと。踏まれた母趾をかばったことにより、元々の内反小趾に負担がかかり、母趾の痛みが続いていました。その後は、骨の位置を調整して痛みがなくなりました。その後も再発せずに過ごしているそう。
健康な足と足圧痕
そんな体験もあり健康な足が気になったので、『アトラス』(※1)を引っ張りだしました。28個の骨とそれをつなぐ短い筋肉と靭帯と足アーチと下腿から足底に続く長い筋肉と足関節と…結構複雑。。臨床では外反母趾(予備軍)の方が多いので、28個の骨が理想的な位置にあるためにそれを支える長短の筋肉が働けているかという観点から考え直そうと今後の課題にしました。また、学び直しとしてお伝えさせてください。
『アトラス』によると健康な足の見分け方に、足圧痕をみる方法があると記載されています。そこで足底圧は測れないけれども、手元にあった手形スタンプで足形をとってみました!
実際に足形をとってみた!
足圧痕ではないけれども、足形からどこまでわかるか試してみました。
〈用意したもの〉
・水溶性の手形スタンプ
・紙
・新聞紙
・ウエットティッシュ
・汚れてもいい足ふきマット
これが実際の足形です。
土踏まずが形成されているのがわかります。足のアーチは維持できているようです。まずまず。しかし、気になったのが母指球の左右差です!右の母指球が広く(大きく)印字されています!!多少の左右差があるのは普通ですが、足形からどこまで分かるのかも気になったので旦那に聞いてみました。
〈足圧痕の見方につて〉
健康な足は、体重がかかると圧が2方向に分散されて踵骨と第一中足骨頭、第5中足骨頭の3点で体を支えています。更に足アーチが形成されているので、足圧痕でいわゆる土踏まずを確認することができます。足アーチとは、縦に走る2本の足弓と横に走る足弓の3本からできていいて、最も大きいのが内側の縦足弓(土踏まず)です。足形では圧の分散(体を3点で支えられているか)まではみることができませんが、土踏まずの有無は確認できます。補足すると、土踏まずがつぶれた代表が偏平足です。足底の短い筋肉が何らかの原因で働かなくなってアーチが崩れている状態です。
足形から専門家はどう思うのか!
20年近く足に着目している旦那に足形をどう思うか、どこまで分かるか聞いてみました。以下そのやり取りです。
私:この足形から足の状態をどう思う?
旦那:足アーチがあることはわかるけれども、圧の分散までは分からないね。母指球の左右差が見られる。
私:やっぱり!母指球の左右差は何であると思う?
旦那:実際に足を見てみないとわからん!
~そこで、座位で両足の骨の位置の確認。その後、立位で後面(背中側)から足と足関節を観察しました~
旦那:右足が外反足だね。後ろから足を見た時に母趾と小趾の両方が見えるのが足関節の良い状態だけど、母趾球が見えないよ。外反足で体重が内側にかかっているから右の母趾球だけ広く(大きく)印字されたんじゃないかな。
私:えー、外反足!?(ショックでした)。外反足の原因は?
旦那:考えられる1つの原因は、立っている時に左に体重をかけているんじゃない?
私:はい、その通りです。。右利きだから左で立つ癖があると思う。特に子供を抱っこするときは左側。ここ数年ずっと。。
まとめ
足形からわかることは土踏まず(足アーチ)の有無でした。土踏まずは体重を分散させたり、衝撃を吸収したり大事な役割を担っているので、維持できていたことはまずまずでかな。また圧の分散まではわからなかったけれども、結果的に足をみる期会となり右足が外反足であることが判明しました~(涙)最近は長時間歩くと右の母趾が痛むので、外反母趾の予備軍だなと予感していましたが、外反足に原因がありそうです。立ち方を気をつけます。足の構造を見る時は足関節も欠かせない要素ですね。もう一つ課題が増えました。
参考にした文献
※1『分冊 解剖学アトラスⅠ運動器』平田幸男訳 2011年2月第6版 文光堂
・『解剖学』社団法人東洋療法学校協会編 2006年3月第2版 医歯薬出版株式会社
・『病気がみえるvol.11 運動器・整形外科』医療情報科学研究所編 平成29年6月 メディックメディア
〈旦那について〉
A2Conditioning代表トレーナーで鍼灸あん摩マッサージ指圧師。長年パーソナルトレーナーとして活動するなかで、外反母趾の相談が多く寄せられ足が良い状態でいられるように徒手やトレーニングで改善を図っています。足の筋力向上と柔軟性を保って、「履きたい靴を履いて欲しい」と願っています。
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