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好きな曲は好き~Answer : Love Myself /BTS 防弾少年団~

はじめに


今日は防弾少年団BTSの『Answer : Love Myself』という曲についてお話しします。
この曲は韓国語なので、翻訳されている方の動画を参考にさせていただきました。

この曲は、近年話題のユング心理学とつながりがあると言われていますが、これには触れないように、ただ私が感じたことだけを書くようにします。
ぜひ一度曲を聴いてから読んでください!


鏡の中僕は僕に見えない


はじめの歌詞です。
この曲は優しくて。包み込んでくれるような響きから始まります。

『目を開ける
 暗闇の中の僕
 心臓の脈打つ音が聞きなれない時
 向き合ってみる 鏡の中の君と
 怯えた目つき 昔からの質問』

心が病んでしまった人の顔次が変わるという説をご存じでしょうか。
服用している向精神薬等の影響もあるとは思いますが、目に光がなく俯きがちだったり、不安そうに身を縮こませているような様子なので、解ることがあります。
私の心が弱っているとき、鏡で自分の顔を見てびっくりしたことがあります。
目はうつろで、肌の色が悪くで、口角が下がっていて、幸福から一番遠い場所に暮らしている人のような顔をしていました。

他人から見られるのも、自分で見て実感するのも怖くて、消えてしまいたくなるような感覚。
この歌詞からはそんな自分のマイナスな感情を意識して、向き合っている様子が思いうかびます。

自分が一番自分に厳しい

次の歌詞です。
ここはラップパートで、一番好きなパートです。

『もしかしたら誰かを愛することよりも難しいのが
 自分自身を愛することなんだな

 正直に認めるものは認めよう
 君が下した判断の目安はお前にとってより厳しいことなんだよ

 君の人生の中の太い年輪
 さらにまた同じく お前の一部なんだから
 これからは自分自身を許そうよ

 捨てるにしては僕たちの人生は長い
 迷路の中では俺を信じて
 冬が過ぎればまた春がやって来るんだ』

もう流行にもなってきた「自分を愛そう」という傾向。
流行しすぎて、Twitter等では「そこまで頑張って愛さなくても良いんだよ」という流れまで生まれました。

私は恋愛感情を以て人を好きになることがとても難しく感じています。
幼稚園の頃はそんなことありませんでした。
初恋といえるようなこともありました。

でも、どんどん自分について考えることが多くなり、そうすると自分の短所が“世界で一番の悪”のように思えてきました。
大げさですが絶対に許せないことのように思えてきたのです。

そんなことを考えてきた大学生の頃に、この曲と出会いました。
『もう許してやろうぜ』って言われて涙が出ました。
正直もう自分は自分だし、認めてあげるしかないことなんだと思います。
しょうがないかって、付き合ってやるか、ぐらいの気持ちでいないといけないことなのかもしれません。

病院の先生に言われた「あなたはもっと頑張りたいんだね」や「あなたのあなたに対する評価が一番低いみたいよ」という言葉とリンクして一生忘れないかもしれません。

私が私に課した課題は多分私にとって難しくて、もし私がその課題を達成できてもその過程を厳しく私が評価するのでしょう。

だからこそ、そこそこのところで許してあげないといけないのかもしれません。

これもまた自分に対する難しい課題なんですけどね。


いつどんな僕も僕

次の歌詞です。

『冷え冷えとした夜の視線
 醜い僕を隠そうと
 ひどうもがいたけど

 あのたくさんの星に当たるために
 僕は落ちていたのか
 あの数千個の輝く矢の的は僕一人だ』

私は自分の目標を達成して自分の基準の中で最も輝く存在になりたかったです。
このような「自分の中の光になれなかったけれど、たくさんの他の輝きを見るためにここに居る」という考え方が自分には絶対できないことなので、感動しました。

『You’ve shown me I have reasons
 I should love myself
 僕の呼吸、僕の歩んできた道
 すべてをもって答える
 昨日の自分 今日の自分 明日の自分
 I’m learning how to love myself
 抜かりなく 余すことなく すべて僕だ』

私はこの歌を聴いてから、“今”の気持ちを大事にするようにしています。
今、過去についてどう考えていて、未来をどう考えているのか、これを忘れないようんい記録することを心掛けています。

特に、これまで、未来のことだけを見過ぎていたので、たとえ未来の自分の意思が変わったとしても、今の自分が未来の自分にしてあげた選択は尊重したいです。


正解はないのかもしれないから、


次の歌詞で、再びラップパートです。

『正解はないのかもしれない
 もしかしたらこれも答えじゃないんだよ
 ただ自分を愛することでさえ他の誰かの許可が必要だったんだよ
 僕は今も自分自身をもう一度探している
 Butこれ以上は失いたくないんだ
 悲しんでいた僕 つらかった僕 一層美しい“美”』

『正解はないのかもしれない』という部分に深く共感しました。
先にも述べたように、「どうしようもないこと」なのかもしれません。

しかし、ヒトは理由がないものに理由をつけて安心したがります。
不安が強い人はその傾向がより強いでしょう。

だからこそ、例えば昔の人が原因不明の天災を神の怒りと結論付けたように、何が理由付けしたいですし、解決策が欲しいです。

だからこそ、この歌詞のように『正解はないのかも』と言ってくれながらも、どんな場面の自分も自分で、美しいと認めてくれていることが、聴き手にとって大事なのかもしれません

『そうその美しさがあると知っている心が君自身の愛へと続く道だ
 一番必要な“自分らしい”ということ
 今自分の為の歩みは他ならぬ自分のための行動自分のための態度
 それが自分のための幸せ
 I’ll show you
 怖くはないそれは僕の存在だから
 love myself』

またラップパートです。
ここまでさんざん「自分を愛することは難しいよね」と言ってくれていて、ついに、一つの解決方法を示してくれました。
美しさがあると知っている心が君自身の愛へと続く道だ』、『一番必要な“自分らしい”ということ
一見綺麗事のように思えますが、これを笑顔で言ってくれる人がいるということは自分にとって、とても新鮮で心強いことなのです。

そしてまだ怯えている聴き手に『怖くはない』と強くいってくれるのです。
もしかしたら歌っている本人もまだ怖いのかもしれない。
でも、自分が怖がっている対象は、怖がっている自分なのです。
そんな単純な構造が怖いのです。
それでも、きれいごとの方法を信じてみると心が少し楽になるときがあります。
だからこそ、この曲は自分にとって大事です。


傷跡は星座になって輝くよ

さいごの歌詞です。

『“はじまり”の最初から“おわり”の最後まで答えはただ一つ
 どうしてしきりに隠そうとするの 君の仮面の中へと
 自分の間違いで出来た傷跡まですべてが僕の星座なのに
 You’ve shown me I have reasons
 I should love myself
 僕の呼吸、僕の歩んできた道
 すべてをもって答える
 僕の中には相変わらず不器用な僕がいるけれど
 You’ve shown me I have reasons
 I should love myself
 僕の呼吸、僕の歩んできた道
 すべてをもって答える
 昨日の自分 今日の自分 明日の自分
 I’m learning how to love myself
 抜かりなく 余すことなく すべて僕だ』

見える傷跡も見えない傷跡も自分のものです。
過去の自分も今の自分も未来の自分も自分です。
こんなに普遍的な事ですが、忘れがちなことだと思います
この歌を歌っている彼らも、「まだ完全回答は出ていないけれど、その様子を行動と態度で魅せるよ」という決意も伝わってきます。


さいごに

聴いてみたら、このやさしさが伝わると思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
♡励みになりますありがとうございます。

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