心臓にやさしい入浴法:静水圧からくるリスクと半身浴の効果
こんにちは、こんばんは、コツコツです。
今回も事故の引き金とその対策の話をさせて頂きたいと思います。
今日は静水圧についてです。
静水圧
静水圧という言葉は聞きなれないですね。
ワタシも今の仕事に就くまでは知りませんでした。
静水圧とは、入浴中の身体にかかるお湯の圧力です。
入浴中はお湯の重さを感じることはないかと思いますが、
お湯を袋に入れて持ってみると重いと思います。
その重さが常に身体にかかっているわけです。
プールでも同じことが言えます。
静水圧によって静脈が圧迫されて心臓に戻る血液が多くなります。
例えるなら入浴前は心臓に戻ってくる血液量が10だったのが、
静水圧により20に増えてしまうのです。
増えた量の処理(循環)もしないといけませんので、
簡単に言うと忙しくなります。
これ自体が心臓の負担になり疲れやすくなります。
また、お風呂から出ることで、静水圧から開放されると
血液量は20から10に急に減ってしまいます。
心臓は20処理モードのまま10処理することになり、
空回り傾向になってしまいます。
そうすることで、一時的に心臓は十分な血液を全身に送ることができず、
血圧の低下を招き、立ちくらみなどを起こす原因になってしまいます。
立ちくらみは血圧が急激に低下することで起こりますので、
血圧が下がりすぎれば意識を失い転倒したり、溺水する可能性もあります。
静水圧の対策
お風呂に入るのに静水圧から逃れることはできません。
しかし、その影響を少なくすることは可能かと思います。
静水圧の影響を受けやすい人というのは、心臓の病気を持っている方です。
前記にもあるように、静水圧によって心臓の負担が増え、
心臓自体が疲れやすくなります。
これを回避するには「みぞおち」ぐらいまでの入浴、
つまり「半身浴」が良いとされています。
ただ、半身浴では身体が温まらないと感じる方もいると思いますので、
その場合は半身浴でかけ湯をしたり
肩をタオルで覆ったりすると良いかもしれません。
つま先が温まることで、意外にも全身が温まります。
例えばですが、シャワー浴のみと足元にお湯を入れたバケツに入った
状態でのシャワー浴とでは、後者の方が身体が温まります。
そして立ちくらみ対策ですが、身体の中の水分量が少ないことで
そうなりやすいので、入浴前や入浴中に水分を摂ることで
予防できる可能性が高いです。
いずれも対策を十分に行ったとしても、
残念なことに完璧に病気になることを防ぐことはできません。
しかし、少しでも遠ざけることはできるのではないかと思っています。
体調を維持するため、病気にならないようにするため、
体調の変化を感じたとき、異常が見つかったとき、何をしますか?
それが健康のための選択です。
最後までありがとうございました。
それではまた。
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