主体性の交差点
ホールに誰もいない・・
いつにない風景。
常連利用者様の
ショートステイ帰宅が
重なったこともあるけれど
利用者様が減り
残りの利用者様全員が
午前中の眠りにつき(居室でお休み)
ホールにひとひとりいない。
いつも騒々しい?ながら
当たり前的な風景が消えると
複雑怪奇に思え少し戸惑う(苦笑)。
その状況で
看取りケアも増えたグループホームに
移られるために退所される利用者様や
数日前に医療ケアフロアに
移動されたばかりの利用者様の急逝
が重なり
さらには
グループホームが見つかるまでの利用だった・・
施設での看取り意向・・
の御家族様の状況を見聞きすると
介護保険とは何ぞや・・
介護保険サービスの主役は誰なのか・・
と思ってしまう。
介護保険の目的は
「・・要介護状態となり、入浴・排泄・食事等の介護
機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他医療を要する者等
について、これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じた
自立した生活を営むことができるよう・・」(第1条)
とある。
認知症フロアを利用される位の
要介護状態の方と
デイサービスを利用される
比較的軽度の方では
状況が違って当然であり
保持すべき尊厳も異なるのかもしれない。
現実的には
家族の方の状況や意向も
尊重されるべきなのも事実だと思う。
「・・・必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき・・」
ご本人の意向
ご家族様の意向
専門家からの意向(視点・視座)
関係者全員の意向(共同連帯)の交差点に
結局は落ち着くしかない。
けだし、認知症が進んでいれば
ご本人の意向を正確にくみ取るのは
専門家でも難しい・・
近年の認知症施策は
家族支援より、認知症ご本人を
同じ社会の一員として生活を共にする人として
支援する方向になっているが、現実はどうか・・。
2022年もあっという間に師走になった。
あれよあれよという間に
2023年お正月はやってくる・・
年末年始を施設で過ごされる
短期入所利用者様はやはりいらしゃる。
コミュニケーション取れる利用者様で
「帰りたい・・帰りたくない・・」を
両方口にされる方の本音・・
眼の、眼の光の深さで感じてしまうのは
私だけではないだろう・・
お仕事でお忙しい
御家族の方の状況も分からないではないが
可能なら1日だけでも
その本音を叶えてあげてほしいと思う。
身体介助(特に排泄や移譲)への困惑もあるかもしれない。
スタッフでさえ大変なのに
いわんや家族をや・・分かる・・。
利用者様
御家族様
スタッフ、専門家
関係事業所・・
誰もが最期まで
それぞれの人生の主人公ながら
誰を優先すべきか・・
時々の状況で交差点は異なる・・マニュアルはない。
個人的な勝手な憶測かもしれないけれど
可能なら
利用者様の本音が
意思表示もできない認知症の方も含めて
年末年始1日でも
ご実家で安寧なひとときを
過ごされるよう祈ってやまない。
訪問介護制度もある
連絡があれば私もとんでいける((^0^))
ともかく
身近でそうした御家族や利用者様を見かけたら
施設や担当ケアマネさんに早めに相談してみてください。
※補足
・フロアに人影なしは半日で幕引き。
・色々教えていただいた○○様のご冥福を心からお祈りします。
↓よろしければご活用下さい。
forms.gle/zybKpSD1tu7yvFs79
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