本紹介『鐘を鳴らす子供たち』
書名:鐘を鳴らす子供たち
著者:古内一絵
出版社:小峰書店
この物語は、NHKで制作された連続放送劇「鐘の鳴る丘」をモチーフとしたフィクションです。
敗戦後の日本。
戦時中の教えや価値観がひっくり返り、混沌の日々に振り回される人々。復興の希望を灯すべく企画された、子どもが主人公のラジオ放送。その出演者に選ばれた子どもたちを通して、戦争や戦後の日本、人間模様を描いています。
子どもたちの家庭環境は様々。
懸命に取り組む中、慰問先で投げつけられる言葉に子どもたちが思い悩む場面では、私も一緒に深く考えさせられました。
戦後のラジオ放送、鐘の鳴る丘。
朝ドラ『エール』を思い出す方もいらっしゃるのでは。
登場する子どもたち一人一人から、たくさんの思いを受け取れるお話です。
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