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人格成長(積極的分離)理論③~自分の生まれた意味・生きる意味は何か?に悩む人たち~

こんにちは~ 人格成長(積極的分離)理論についてまとめるシリーズの3本目になります。ドンブロフスキの積極的分離(人格成長)理論では、人格成長のレベルには1~5の段階があると書いていますが、一般的な人格成長は別なものとして捉えています。本記事では一般的な人格成長と、積極的分離を起こす人の人格成長について書いてみたいと思います。


一般的な人格成長

においては
①段階目では自分の考えや感じ方は正しい
(自分と違う考え方は間違っている)
という利己的・他責思考の状態です

この状態の人は意外と多いのですが
この状態だと他者と衝突してしまうことになります

他者と衝突しながらでも
そのまま突っ走る人もいますが

③自分の考え・感じ方は必ずしも正しくない
ことに気付き

④自分と他者の考え方・感じ方の違いを認め
 互いを尊重していく方法を探し
 それができるようになっていく
 ことになるのが一般的な人格成長になります


その一方で主にHSP気質の人は
他者との衝突があった場合に

自責・自罰思考・内省気質から
自分の考えは間違っていると考えてしまい
自己肯定感が低くなる状態に突入します

この状態はかなり苦しく
概ね30歳前後になって
③自分の考えは必ずしも間違っていない
と気がつくまで続きます

そこから
④自分と他者の考え方・感じ方の違いを認め
 互いを尊重していく方法を探し
 それができるようになっていくのです

こう考えるとHSP気質は
良くないことのように感じますが

自責思考・内省気質の強さは
他者への配慮のスキルを高めることに繋がり
④の段階での飛躍に繋がります

高く跳ぶためには
いったんしゃがむ必要がある
ということですね


こうした人格成長段階を経ていく中で
社会へ出ると「あるべき状態を目指す」
必要がでてきます

①の状態の人の「あるべき状態」というのは
自分の利益や地位を最大化することです

どっちが上か下かという思考や
自分の損得に縛られています

また「自分の地位を高めて収入を増やす」ために
会社で成果を出すことを目指す場合
成果を出すことはできたとしても
誰かを蹴落とそうとしたり
部下へパワハラをしたりしてしまいます

これからの時代はこうした人は
出世しにくくなっていくでしょう

何かしらの挫折を経験し
④の段階へ進む必要がありますね

積極的分離を起こす人の人格成長

について書きますと

普通の人は自分の幸せを追求するものですが

積極的分離を起こす人は
利他精神に縛られがちになります

共感能力が高い一方で
あるべき状態を目指そうとする意識も強いためです

こうした人たちは
近しい者との死別・大災害・病気などを
きっかけとして

自分の命は有限であることに気付き
自分の生まれた意味・生きている意味について
悩むことになるのです

これが積極的分離の1回目です

その答えを本や哲学に求めて
思索の世界に閉じこもる人もいる一方で

思索にふけるだけでなく
大きな善(生きる意味)を成そうとして
行動していく人もいます

ところが大きな善を目指す性質は
利己的な人との利害の衝突が発生することになり

自分の性質を押し殺して衝突を回避するか
衝突を厭わず あるべき論を振りかざす
2択を選ぶことになります

前者は自分の心に蓋をしてしまうため
苦しむことになり この苦しみは

自分の心の声は必ずしも間違っていないことに
気がつくまで続きます

これに気付いたことで積極的分離を起こして
次の段階に進み

自分の心の声に耳を傾け
自分の気持ちを尊重していく方向へと
自身を変革していきます

一方で後者は
あるべき論を振りかざすことで孤独になり
このままでは自分の理想はかなえられないこと
自分の考えは必ずしも正しくないことに気付くことで

激しい積極的分離(人格崩壊)を経験し
他者の考え方・感じ方を尊重していくよう
人格を再構成していきます

どちらかというと右側の人の積極的分離が激しくなることが多い

ここまで進んで
自分や他者との関係が改善してくると
ようやく精神的に安定しはじめ

本来のテーマである
自分の生まれた意味・生きる意味と向き合い
その使命は何かを探して実現を目指すことになりますが

実際は大きな善を成せる人は少なく
自分の能力の乏しさに悩む人も多くいます
そうした

自分の生きる意味を見つけることに苦しんでいる人へ

伝えたいことは

使命は必ずしも自分が成す必要がない
リレーのランナーとして
バトンを次の人へ託せばいい

ということです

たとえば仮に僕の使命が
ギフテッド・HSPなどの苦しんでいる人の救済
だったとして

熱帯雨林の熊さまより受け継ぎ
僕が前に進めたバトンを受け継いでくれる人も
note内で増えてきています

そうした人たちとの交流によって
自分自身も前に進めている感覚があります

「救済」が目的の場合
僕が2人を救済したとして
その人たちがさらに2人を救済する
といったことを繰り返せば
ネズミ算式に救われる人は増えていきます

必ずしも自分が大きな事を成す必要はないんですね
今よりも前に進むこと
より善い状態を目指すにはどうしたらいいか?
を考えて小さな実践を積み上げていくこと

「着眼大局・着手小局」
大きな理想を描いたとしても
実際にできることは小さなことの積み重ねです

あなたが善い生き方をしていれば
それに影響を受けて一緒に前に進んでくれる人は
きっと現れてくれます

自分が「特別」にならなければならないと
自分を追い込み過ぎないでほしいですね

結論
【使命はみんなで果たせばいい】
ですね

僕は常々
○○であらねばならない という思考は
自分も他者も苦しめる思考だと言っています

苦しい思いはしないでほしいですね

今回はここまで
ではまた!


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St.M
お金はご自身やご家族のためにお使いください、と思っていたのですが、お世話になっているnoteにも還元したい気持ちが出てきました。サポートいただいたお金は他のクリエーターの応援に使わせていただきますね。