人格成長(積極的分離)理論①~人格成長は幸せに繋がるのか?~
今回からシリーズで人格成長(積極的分離)について書いていこうと思います。ドンブロフスキの積極的分離理論においては、人格の段階は5段階あると述べられています。本記事では人格が成長した状態は、憧れを持たれるような状態ではないことについて書いていきたいと思います。
人格成長すると人間らしさを失っていく
人格成長とは具体的に何か?については
次回以降の記事で書いていくつもりですが
成長段階を進んでいくと
全てを受容した平穏な状態になる
と言えば聞こえはいいのですが
喜怒哀楽などの感情の揺れや
欲がなくなり
人間らしさを失っていきます
『超越者』と呼ぶ人もいるのですが
僕は『人を超えた』というよりも
『人から退化した』ように感じています
生物ではなくロボットのような感じで
共感能力は高く ドラマとかで感情移入して
涙することはあるものの
『人の死』など避けられないことに関しては
非常にドライに受け止めています
自分の死というのも
ポジティブな意味で受け入れていて
明日死ぬということになっても
後悔しないで済むように
日々過ごしています
僕は人格成長する素養というのは
「利他精神」だと思っています
言い換えると
自分の幸せより他者の幸せを優先しがち
だということです
利他的な姿勢が他者の支持を集め
高いリーダーシップを発揮できる
かもしれませんが
それは自分の大切なものを
他者に差し出していく
大いなる犠牲を伴うものです
外から見ると
高尚な生き方と捉える人もいるでしょうが
本人からすれば
そういうアルゴリズムで動いているだけの
自然な状態なのです
むしろ
喜怒哀楽の感情を持ち
自分の幸せを追求できる人を
羨ましく感じてしまう時があります
人の形をした
人ではない何かに
なっていっている感覚があるため
人格成長をしたからといって人を見下したりしない
と思います
自分が「高い」位置にいるとは
思えないからですね
どちらかというと
みんなより1段低い位置にいて
みんなを下から支える役回り
というイメージですね
人格成長の段階が進むと
どっちが上?下?という考え方から解放される
ことになります
自分が仮にレベル10だとして
レベル1の人に接した時に
見下す訳でもなく
その人がレベル2に上がるためには
どうしたらいいかを考えます
またレベル15の人に接した時は
劣等感に悩むこともなく
自分のレベルを上げるにはどうしたらいいか
その人から学んでいきます
自分がレベル10であることを
誇るわけでも悩むわけでもなく
次のレベルを目指して努力します
結局何が言いたいかというと
明日を今日よりも成長した状態で迎えたいと
1日1日を積み重ねること
「より善い状態を目指そう」という想い
を持つことが大事で
その結果として人格成長を得られるのであって
人格成長は「目標」にするものではない
ということです
目標を起点に考えるのではなく
今の自分を起点に考えて
一歩一歩確実に前へ進むことを
意識してほしいな~と思います
少し抽象的な話になってしまいましたね
今回はここまでにして次回に続きます
次回は人格成長とは何かについて
掘り下げていきたいと思います
ではまた!
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