冬こそビタミンDを摂ろう
分子栄養学の観点から、免疫対策で重要視されている栄養素は、
たんぱく質、グルタミン、ビタミンC、プレバイオティクス・プロバイオティクス、ビタミンD,ビタミンA,鉄、亜鉛、ビタミンB群です。
今回はその中の1つである『ビタミンD』について詳しくご紹介したいと思います。
12月に入った途端、小学校や保育園などでインフルエンザや溶連菌感染症、RSウイルス、胃腸炎など様々な感染症が身近に流行しています。
特に小学校では、学級閉鎖になっているクラスも多く、
わが子のクラスでも学級閉鎖になって4日間のお休みがありました。
今回は、そんな感染症にかかりにくくするために意識して摂りたい栄養素である『ビタミンD』について詳しくご紹介していきます。
ビタミンDとは
脂溶性ビタミン。
感染症対策に有効的な栄養素の1つです。
体の中に侵入してきた病原体から身を守る自然免疫と獲得免疫のバランスを調整して、両方の炎症性サイトカインを抑制、免疫が過剰に働きすぎないように調整してくれる栄養素。
ビタミンDが不足すると
腸管からのカルシウム吸収の低下、腎臓でのカルシウム再吸収の低下となり、低カルシウム血症となる可能性があります。
とくに妊婦さんや授乳婦さんが不足すると、骨軟化症になると言われています。
その他にもガン、認知症、自己免疫疾患のリスク、皮膚免疫低下、アレルギー、骨密度の低下の恐れがあると言われています。
ビタミンDの過剰摂取は
摂りすぎてしまうことで、高カルシウム血症になると言われています。
ビタミンDを獲得する3つの方法
1.食事(鮭などの魚介類、卵類、キノコ類など)
2.太陽光の直射日光(紫外線UV-B)が皮膚に直接あたること
3.栄養補助食品(サプリメント等)の活用
ビタミンDを多く含む食べ物
①魚類
イワシ丸干し(1尾:30g)15.0㎍
サンマ(1尾:正味100g)14.9㎍
しらす干し(半乾燥)大さじ2(10g)6.1㎍
鮭(1切れ:80g)25.6㎍
②キノコ類
干ししいたけ(2個:6g)0.8㎍
きくらげ(2枚:2g)1.7㎍
まいたけ(1パック:100g)4.9㎍
③卵類
鶏卵(全卵:1個Mサイズ)3.8㎍
うずら卵(全卵:1個10g)2.5㎍
④乳類
普通牛乳(コップ1杯:200g)0.3㎍
ナチュラルチーズ(カマンベール:1切れ)0.2㎍
2の日光に関しては、
地球の北半球に位置する日本では、秋から冬にかけてUV-Bの量が少なくなると言われています。また、窓ガラス越し、日焼け止めクリーム、日傘や服などでもさえぎられてしまいます。
冬場は特に、基本的な食事を整えたうえでサプリメントを活用してビタミンDを補う事も取り入れてみてもいいかもしれませんね。
【参考文献】
健康長寿ネット
分子栄養学タイムズ