虹凛ラノレア

子供の頃から物語を考えるのが好きでした。 自分で考えた、自由で縛られない発想の世界観に…

虹凛ラノレア

子供の頃から物語を考えるのが好きでした。 自分で考えた、自由で縛られない発想の世界観に浸るのが大好きです。 小説を書くのはまだまだヒヨッ子ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

最近の記事

【VRMMO】ダイバーエリア 第3話 憎悪

 Anzuがスピファンから消え去ると4人は無言でLenの家に帰宅した。 Seito 「何でAIが人間を…プレイヤーを…」 Seika 「An…zuさん…うぐっ…うっ…」 Shin 「Anzu姉…」  リビングの椅子に座り涙を流す3人だがLenは無言のまま着席していた。 Len 「アイツを…絶対にアイツを探し出して殺してやる!」  威圧感のある声を出すLenはテーブルを叩き、鈍い音がリビングに響き渡る。涙を流す3人は音に驚くと、Lenの顔を恐る恐る見つめる。  A

    • 【VRMMO】ダイバーエリア 第2話 Anzuの想い

       戦闘が不得意なAnzuはレベルが低く安全地帯だけ歩くようにと幼馴染のLenに耳がタコが出来るほど言われ続けられていた。  だがAnzuには、ある目的を果たすためLenとの約束を破りスピファンのチュートリアルを行う戦闘エリア地区の"初心の森"へと訪れる。 Anzu 「皆に美味しい料理を食べて貰わないとね。そうしたら皆、笑顔になるし!」  一面、草原が広がるエリアにAnzuはゆっくりと歩き出すと薬草が沢山生えている場所を見つけ腰に手を当る。 Anzu 「ここのモンスター

      • 【VRMMO】ダイバーエリア 第1話 仮想空間

        【あらすじ】 2xxx年、機械、人工知能が急成長し多くの人類は娯楽を仮想空間で満たす世界となった。 2人の男女が仮想空間でゲームをしていると、 黒いフードを被った人物はゲームをハッキングしクリアするまでログアウト不可にした。 考える力が衰えた人間達は攻略する事が出来るのか―――! 【補足】 キャッチコピー:命を懸けた仮想空間のゲームを攻略せよ! 一言:実際に笑ったり泣いたりしながら執筆したので、作品に喜怒哀楽の感情が全て入っています。 ~★~☆~★~☆~★~☆~★~☆~

        • 【精霊の贈り物】第3話 魔獣

          ―――【1時間後】  2人はグリーン村に向う途中、森の中に入り、唯一馬車が通る道を歩き続けていた。 ライト 「ネイリーは王族だから金がいらないのか?」  ネイリーは足を止め、ライトに顔を近づける。 ネイリー 「違う!私はっっ!!」  ネイリーの剣幕に押され、ライトは焦りながら両手を振り後ずさる。 ライト 「そ、そんなに怒るなって…」  ネイリーはライトから顔を遠ざけると、顔を俯け胸に手をあて深呼吸をする。心を落ち着かせると顔をあげ縦一直線まで続く木の道を真っすぐ

        【VRMMO】ダイバーエリア 第3話 憎悪

          【精霊の贈り物】第2話 貴族校の姫

           「ライト!お前一気にシルバー1に昇格かよ!シルバー1になったら受けられる依頼も多くなるぞ!」 ライト 「ん?シルバー1になったらどんな依頼があるんだ?」  ライトはバッジを手に握ると、テーブルや椅子に座る冒険者達に首を傾げる。 「難易度が難しいのもあるけど、シルバー1以上のバッジを持ってるのが条件って依頼はたいてい報酬額が大きいな」 「シルバー1以上のバッジを付けてるやつはたいてい強いからな。任務完了も早いから難易度がそんなに高くなくても報酬がいっぱい貰えるんだ」

          【精霊の贈り物】第2話 貴族校の姫

          【精霊の贈り物】第1話 能力

          【あらすじ】 何百年前から争い続ける魔王軍と人間達。 闇の能力を使う魔王軍、闇を特殊能力で無にする12人組織の12聖将。 人間は生を受けた途端にいずれかの能力を持つ。 能力は大まかに「近接攻撃能力」・「攻撃魔法能力」・「遠隔攻撃能力」・「回復能力」。 貴族社会で生きる人間達は能力で存在価値が決まる。 産まれた時に身分が高ければ高いほど、能力は高く、身分が低ければ低い程、能力は低く。 そんな世界の中である日、庶民の主人公が12歳の時に両親が突然姿を消し、 主人公が両親を探しに

          【精霊の贈り物】第1話 能力

          【短編】おせちサミット~王国まで建設した物、食材達の話し合いは如何に~

           これはとある世界の話。突如、一部の物、食材達に意志が宿った。意志の宿った物や食材達は向上心があり、生産する事に研究熱心だった。とある米は舌ざわりや、柔らかめ、硬め、甘み…完璧な米を研究し続けている。とある、魚は脂、詰まった身など完璧な魚を研究し環境を整え生産して…。  そんな物や食材達には、本日開催される大掛かりなサミットを控えていた。  「ニュースの緊急速報です。間もなく重箱国でサミットが開催されるとの情報です!重箱国のニュースキャスターさん~!」  緊急速報のテロ

          【短編】おせちサミット~王国まで建設した物、食材達の話し合いは如何に~

          【短編小説】クリスマス会議~ついに12月がやってきた!クリスマスの料理といえば…!?~

             外で息を吐くと白く、厚手の上着、マフラー、手袋を身に着ける。冬となったこの季節には大きなイベントがある。それは―――  円卓の席に4人の人物が真剣な面持ちで着席していた。  「これより、クリスマスで食べる食事を決定する会議を実施する!派手にしたいがこの物価高の中、我々には"金"がない!選ぶメニューはチキン、ピザ、ケーキの中から1品のみだ!」  議長は小さなハンマーをカンカンッと叩くと会議は始まる。  「やはりクリスマスといったらチキン!あの複雑なハーブでカリっと

          【短編小説】クリスマス会議~ついに12月がやってきた!クリスマスの料理といえば…!?~

          【短編小説】さつまいもバトル

           「わー!大量のさつまいもだー!」  4人の女性は大きな段ボールの中に入っている大量のさつまいもを見つめる。  「さつまいもっていったらやっぱり焼き芋でしょ!」  1人の女性が声を出すと他の3人はブンブンと首を振る。  「なーに言ってんの!さつまいもつったらやっぱりスイートポテト!柔らかくなったさつまいもを潰してバター、生クリーム、砂糖を混ぜてオーブンで焼く…。あの滑らかな食感…これしか無い!」  スイートポテト推しの女性は話終えると、両手を合わせウットリした顔をす

          【短編小説】さつまいもバトル

          【短編】流れ星と願い 最終話

          前話:第4話『一人で流れ星(女性)』→https://note.com/vast_lotus157/n/n8f86fdc45408  『ふたご座流星群』に願いをしてから、5年が経った。願い事をした人達はどうなったのだろうか。果たして願いは―――叶ったのだろうか? ―――【家族】  「祐樹!今年は晴天で良かったな~!」 祐樹 「うん。去年も一昨年もずーっと雲ばっかりで星はちっとも見えなかった!」  「もう、あれから5年…。祐樹は来年から中学生ね」  母親は祐樹の頭を

          【短編】流れ星と願い 最終話

          【短編】流れ星と願い 第4話『1人で流れ星(女性)』

          前話:第3話『1人で流れ星(男性)』→https://note.com/vast_lotus157/n/nf128f89827c6  女性は仕事が終わり、家に帰宅すると晩御飯を簡単に用意しテレビのリモコンボタンを押す。  「明日の夜、ふたご座流星群の見ごろがピークとなる予定―――」  ご飯を食べながら耳にニュースを聞き流していると、女性の身体がぴくっと反応し手を止めテレビに釘付けになる。  「ふたご座流星群…か」 ―――【10年前】  夜中…静まり返った大きな公園

          【短編】流れ星と願い 第4話『1人で流れ星(女性)』

          【短編】流れ星と願い 第3話『1人で流れ星(男性)』

          前話:第2話『幼馴染と流れ星』→https://note.com/vast_lotus157/n/n20a6c918a848  「部長!こちらの企画書を作成しましたのでご確認よろしくお願い致します」  男性は自身満々に作成した書類を部長に提出する。部長は書類を手に持ち1枚目…2枚目…と目を通していくと、はぁ…とため息を吐く。  「内容が頭に入りにくい。菅井なりに、図解で分かりやすいようにしているようだけど、図解が多すぎて流れが分かりにくいな。俺が過去に作ったマニュアルの

          【短編】流れ星と願い 第3話『1人で流れ星(男性)』

          【短編】流れ星と願い 第2話『幼馴染と流れ星』

          前話:第1話『家族と流れ星』→https://note.com/vast_lotus157/n/n8f3aaffc044d  「結衣~!晩御飯出来たわよー!」 結衣 「は~い」  部屋のベッドで寛ぎながら携帯をいじっていた結衣は1階から母親に大声で呼ばれ立ち上がる。2階の自室のドアを開け階段を下るとリビングへと向かう。 結衣 「あっ!今日、私の大好きな、から揚げだ!」  テーブルに上に並べられている料理にから揚げを見た途端ルンルン気分で椅子に座る。  「結衣は高校

          【短編】流れ星と願い 第2話『幼馴染と流れ星』

          【短編】流れ星と願い 第1話『家族と流れ星』

           リビングにカレーの匂いが漂う中、父親と子供は椅子に座りテレビを眺める。    「明日の夜、ふたご座流星群の見ごろがピークとなる予定―――」  「ふたご座りゅうせいぐん…?」  ふたご座流星群の言葉もよく、わからぬ子供は首を傾げる。  「流れ星がたくさん流れることだよ。そうだ、祐樹!明日の夜、見に行くか?」  休日は仕事で疲れた、折角の休みだから…とろくに相手にしてくれない父親から、急の提案に驚く。 祐樹 「えっ?良いの!?」  父親は機嫌が良いのか微笑みながら頷

          【短編】流れ星と願い 第1話『家族と流れ星』

          【短編小説】春夏秋冬の記憶 最終話『春夏秋冬』

          前話:第4話『冬』→https://note.com/vast_lotus157/n/nd979f887a8f0    季節と記憶は連鎖している。春夏秋冬が始まれば過去の事を思い出す。  春になれば、入学式、新生活、新しい友達、家族でお弁当を持って行ったピクニック。  夏になれば、お祭り、海、バーベキュー、初めて恋人になった人との花火大会、大好きなお爺ちゃん、お婆ちゃんの笑顔。  秋になれば、ご飯を食べすぎた姿、苦手なスポーツをする姿、折りが合わず友達と喧嘩をした時、家

          【短編小説】春夏秋冬の記憶 最終話『春夏秋冬』

          【大人用の童話】輝き続ける宝物

          あるところに、男の子と犬が窓から星をみていました。 「ハヤテ!あれが、ぼくのお気に入りの星なんだ!」  男の子は一番、大きくかがやく星にゆびをさします。 「ワンッ!」  犬のハヤテも、男の子がゆびをさした近くにある星を見つめて吠えます。 「ハヤテはあの星がすきなんだね」 「ワンッ!」  ハヤテはしっぽを、ブンブンとふっていました。犬が、しっぽをふるのは、とてもよろこんでいるあかしです。  男の子と、ハヤテはずっと、ずっときれいな星を一緒に見つめていました。

          【大人用の童話】輝き続ける宝物