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とにかく毎日日記をつけることにした

 11月21日。昼下がり。晴れ。立冬が過ぎて早数週。傾いた日が空気を冷たくさせる。早朝頬をなでた風は上空の青白い空になっている。

 バイトと勉学の二足の草鞋の現状では、あまり本を読む時間がないけど、可能な限りたくさん読むよう努めています。図書館でさっき借りた本の冒頭に日記は毎日書くべしという記述を見かけて、とにかく毎日つけることにしました。目安や目標を決めないで、ただしテンプレというか形式は決めました。そういう気持ちになったのも実は、丁度よい時期にあるエッセイの文学賞があって、それに応募しようと先月決意して、諸々のエッセイを眺めつつ自分でもエッセイを書きたいと心の内に考えていたからです。あまり公言するものでもないですが、素朴かつ正直にものを書くのが日記というものだから(恥ずかしながら)ここに書き残しておきます。以前から文章の力は日々の鍛錬で培われるものだという直感はありましたが、日々が平凡になるにつれて、つまり埋没していく日々にいると、しだいに堕落の方向へ転がるのが人間の性で、かつ、それに克つためには相当な胆力が試されることになるでしょう。しかしながら、私はしばらくの間はこれを試したいと思います。

 このように頭の熱がそのまま指先に伝播した勢いに乗じて書いている間は悪くないのですが、明日になればその勢いは一度無くなり、また一から指先を奮わせる要求が生じ、しかもそれを明後日明々後日と継続するにはやはり習慣にしなければならず、まさに夕方のランニングにむけて柔軟をする初老の人々のように、私はしなければならないでしょう。むしろ、冷え固まった頭でも書けるように、準備運動はしておくべきでしょうか。

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