らなち

大学生の日記です。ちまちま更新してますので、思い出した頃に。

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最近の記事

こんな小さな身体に世界を詰め込んで何になる?

 喫緊の問題として、私の目の前には二つの選択肢があって、それは就職するか大学院にいくかという言葉にするとどうも月並みになってしまう選択肢である。今まで数十年間の日本人たち──特に日本の大学を卒業した日本人──がぶち当たってきた壁というか人生の山場というか、とにかく何らかの人生におけるチェックポイントに、今の私はいる(らしい)。ある人が親切心から述べたことには、多くの人たちはそういうことに何ら疑問を抱かずに、目の前の事態に対処するらしい。たとえ疑念をもったとしても、それはその枠

    • 400字小説「煙草」

       吸い殻であふれた部屋の灰皿を残して私は、昭和小説の古本とともに故郷へ発った。煙草を吸うきっかけになった友人は結婚してからやめたらしい。昭和の匂いを知りたい私はかつて、せめて学生の間は吸うのを許してほしい、と恋人の咲良に頼み込んだがきっぱり断られて以来、かえってやめる気にならず、その対立があるときひどい口論につながってそのまま別れた。師走の凍えた風が頬をさし、冬の乾燥した粘土みたいな硬い匂いが伝わって、その混ざった感覚が、付き合い始めたときに似ていて瞳の端が濡れた。  加速と

      • ここに書き残す時間がない、手書きのメモ帳にいろいろあるのに。でもメモ帳に記したことをそのまま書くのも味気ない。とにかく今日もいってきます。

        • ひゃくよんじゅうもじのせかい

          11月27日。晴れ。夕方に小雨が降った。風はない大阪。祖父を弔う。3日連続の飲酒でげろを吐いた。地方では感じないのに、大阪では感じることの一つにせかせかとした感じがある。谷町九丁目とか淀屋橋とかいくとどうも足の進みが速くなっていく。その分拍動も早くなっていけない。なんちゃってさ。

        • こんな小さな身体に世界を詰め込んで何になる?

        • 400字小説「煙草」

        • ここに書き残す時間がない、手書きのメモ帳にいろいろあるのに。でもメモ帳に記したことをそのまま書くのも味気ない。とにかく今日もいってきます。

        • ひゃくよんじゅうもじのせかい

          今日の風さ、マジで強くなかった?

          11月24日。晴れ。日付が変わってから寝たのに、風が異様にいきり立って窓に攻め込んできたから、5時に目が覚めてしまった。ひとりで生活していると、この窓の揺れが不安を誘ってしかたない。周りがうるさくても寝られることが多かったが今朝は目は重かったが頭が動いたからYouTubeを見ていた。  結局二度寝をしていたらしい。起きたのが1限の始まりで驚いたが、すぐに1限が休講だったことを思い出した。まああってもなくても1限の講義は気軽である。ただ2限のゼミが重い。1限の時間は丸々2限の

          今日の風さ、マジで強くなかった?

          こはるびより

          11月23日。晴れ。風は昼過ぎに立ちました。季節外れなどではなく、全く理に適った天候だと思います。  祝日は博物館へと張り切って考えていても、当日になると面倒な気持ちで足が重いです。そもそもそんなに暇な日ではありませんでした。ある日大学院の説明会をたまたま見かけて、気軽にZoomで参加したはいいものの話があまり面白いものでなく、物足りなさを感じていたところに友人が、とある組織の説明会に誘ってくれました。  街の真ん中にある建物を初めて訪れた私は、少し気負いしながらも、飛び入

          こはるびより

          食パンをくわえて学校に走る

          11月22日。晴れ。無風。布団のぬくもりが恋しくなってきた。最近毛布を新しく買ったからよく眠れていい。  昨晩、目が冴えてしまった。夏場ならば歩いたり自転車を走らせて遠いコンビニに行ったりするのだけど、このごろ晩に外出するのをためらうようになった。しかし布団にくるまっていては身体のほてりは消えそうになかった。今日は1限だからさっさと寝て7時に起きておくのがよかったはずなのに。  近所の扉の開く音が聞こえて目が覚めた。30分前。あわてて起き、のんびり着替え、お気に入りの音楽

          食パンをくわえて学校に走る

          とにかく毎日日記をつけることにした

           11月21日。昼下がり。晴れ。立冬が過ぎて早数週。傾いた日が空気を冷たくさせる。早朝頬をなでた風は上空の青白い空になっている。  バイトと勉学の二足の草鞋の現状では、あまり本を読む時間がないけど、可能な限りたくさん読むよう努めています。図書館でさっき借りた本の冒頭に日記は毎日書くべしという記述を見かけて、とにかく毎日つけることにしました。目安や目標を決めないで、ただしテンプレというか形式は決めました。そういう気持ちになったのも実は、丁度よい時期にあるエッセイの文学賞があっ

          とにかく毎日日記をつけることにした

          埋没していく毎日に新鮮で鋭敏な勢いを

          埋没していく毎日に新鮮で鋭敏な勢いを

          夢破れたり

           さて、やはりこの空白の期間ももちろん心情の変化が確かにあったのだけど、なんでだろうか、文字を書く気にならなかった。まとまった感情が二三個出てきたわけなのだけど、すぐに細かく切り刻まれ咀嚼され、気づけば頭の中で消化されてしまった。頭で処理できるようになったといえば大人になったのだろうけど、どこか淋しい気持ちになる。  失ったものは砂粒のようで、手の中をさらさらと抜けていってゆく。いまだ新鮮な気持ちを感じられるものは空気のようで、目には見えない。以前思い出の再構築という一言を

          夢破れたり

          あわい名月

           やけに静かな夜だったからふと外へ出た。漠然と歩いていると、足元に影がある。中秋の名月であった。友達と砂丘で眺めた去年のものと同じものだった。今年は風のない、落ち着いた夜にひとりでいる。しかしながらひとりでいることがもったいなく感じられた。様々な記憶が思い出される。嫌なものから至高のものまで。そのすべてがいとおしく、感傷的に感じられていかにも秋だという感じだった。明るい夜だった。  同じ哲学徒の知り合いが演習の授業の自己紹介で、彼から創作を奪えば簡単に死ねるということを言っ

          あわい名月

          ちょっぴり鬱な渇き

           あたたかい昼間の日差しが、私たちを乾燥させた。干している服と空のコップ。茶碗に残った白米はかびつつある。必要な水分は偏っていた。冷蔵庫には牛乳とコーラ。コーヒーの豆と紅茶の茶葉。冷えたそれらとぬるい身体。暑い外にぬるい室内。金木犀の香りは部屋の底にたまっている。窓からの風は入ってこない。私が拒絶しているからである。ゴキブリさえ入り込まないこのぬるさが好きだ。  それでも金は必要でバイトのために外出するまであと一時間。シャワーして洗顔してファンデとアイラインだけちゃんとして

          ちょっぴり鬱な渇き

          今日こそが特別な日だと思う

           特別なにか書こうと思っているわけじゃなくて、今日はただ雑記を重ねるだけです。というのも、最近は心情は変化してるのにそれが身体的動作に結び付かないから、きょうもちょっとした流れの違いを理解できた気がしたのに、noteを書こうという気持ちにならなかったのです。  だから今日はその反省の念を込めてただひたすらに思うことを書こうと思います。  さて、来週は秋分で再来週は満月ですよ。まだ暑いだの夜は寝れないだの言っているとすぐに冷え込みますよ。暦は当てにならないとお思いでしょうが、

          今日こそが特別な日だと思う

          たとえヘルメットが落ちたとて

          ヘルメットをかぶって安全に プロテクターも忘れずに身に着けて 砂利道からアスファルトへ まっすぐからくるりとまわって びゅんといく。 青い光に目を向けて 赤い光は目をつぶすから、 ただまっすぐに すすむだけ、 改札通って身をまかせ 死ぬのは本望言い聞かせ ただひたすらに すすむだけ。 たとえヘルメットが落ちたとて たとえ周りが見えなくたって たとえ曲がり切れなくたって 私はただ すすむだけ。 これは車ではなく、 これはバイクではなく、 これは人生。

          たとえヘルメットが落ちたとて

          だめだ人生がわからない

          だめだ人生がわからない

          大阪に帰ると涙が出てきそう

           今日まで大阪の実家に帰っていた。両親は河内に住んでいて、祖父母は大阪市内にいる。帰るときはもちろん親の家に向かうのだけど、決まって祖父母にも顔を出す。まあ祖父は癌がわかって入院して以来、しばらく会っていない。認知症も進んでいてすぐに忘れてしまうらしい。入院になる前、私が訪れたときには楽しく話しているのに、去った後に誰が来ていたか祖母に尋ねていたらしい。豈不哀哉。そして地方大学に通っていると、大阪の交通がとても便利なことに驚く。交通だけじゃなく、実家のお風呂やごはん、今まで使

          大阪に帰ると涙が出てきそう