
中年期の思春期・ミッドライフクライシスを乗り越える
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します☺️
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。心理&エネルギー系セラピストのオリオンです。
今回はこんなお話しをしたいと思います。
タイトルの「ミッドライフ・クライシス」という言葉を聞いたことがありますか?「ミッドライフ・クライシス」はいわば中年期の思春期と言われています。(欧米では既に社会問題として認知されているようです)
心理学者のユングは、この個人の中の深刻な心理的な変化を「生の転換期(レーベンスヴェンデ)」と言っています。これまでの人生の中で見えてこなかった問題や欲求、自身の深いところに眠っていた想いなどに直面する時期がやって来るのは、むしろ正常なことと唱えているようです。
たとえば、今まで価値があったものに対して価値を見いだせなくなったり、今までの生き方に関心を失い始め、自分の人生はこのままで良いのだろうか?といった形でこの危機はやってくるかもしれません。中年期に限らずのような気もしますが、更年期とも重なり圧倒的にその時期が多いのでしょう。
臨床心理士でもある、東京大学大学院医学系非常勤講師の園田由紀さんによると、ミッドライフ・クライシスを克服することは、決して楽なものではないそうです。突然、原因不明の病気、身体的症状に悩まされることもあるようです。夫婦問題、離婚問題、家族問題、さらに仕事(転職)や美容面など…これって、まさに人生のターニングポイントですよね。しかも60歳を過ぎてから陥ることもある様です。
どんな形であれ、この時期に問題や症状が生じたら、それは新しい自己実現のための病だと考えられるようです。そして、このことに直面しないでいる限り、その問題や症状なりに、ずっ~と悩まされ続けることになるようです。
でも…でもですよ。勇気を持って立ち向かう覚悟を決め、これらを乗り越えることが出来たのなら、それは新しい可能性や創造性への飛躍に繋がります。
対処法としては…
これまでの人生の棚卸しをする
今自分が大切にしていることは何かを確認する
体を動かしてみる、運動をする
趣味や習い事を始めてみる
大きな決断をする場合は今一度冷静に考えてみる
自身のセルフイメージを変えてみる
などと言われていますが…
そう考えると、中年の危機(生の転換期)は、ご自身のプラスに働く為の意義深い停滞と言えるかも知れません。ちなみに、ミッドライフ・クライシスは性への依存に走ってしまうこともあるようです。いわゆる不倫、浮気などもそうですね。男性、女性に限らずです。
さて…中年期の思春期といわれる「ミッドライフ・クライシス」ですが、読者の皆さんにも当てはまる方々がいるのではないでしょうか。
俳優のキアヌ・リーブスさんもそれに悩まされ、自分が何処で何をしているのか分からなくなるほど苦しまれたそうです。
人生の折り返し地点で起こる心の葛藤…
しかし、そのミッドライフ・クライシスを迎えたことにより、人生に新たな扉を開くことができる機会が与えられたことになりませんか?
僕はこう思うのです。自身の人生に与えられた試練なら、自分自身で必ず解決することができるのだと…
だって、自身が創っている自分の世界は自分自身が主役ですよね?自分自身が人生の主役なのに、人生そのものが主役になり、主役の自分が脇役になり悩まされ続けるのはおかしいですよね?
とにかく、とりあえず自身のありのままを認めて、ありのままをまるごと受け入れてみることではないかと思うんです。
過去の選択や経験を振り返ってみて、自分とはどのような人間なのか、本当はいったい何を望んでいるのかを理解することで、新たな方向性を見つけ出すことが出来るのではないかと思います。自分自身にとって大切なことは何なのか、優先順位はなんなのかなどを紙に書いたりして言語化するのも良いとも言われています。
ミッドライフ・クライシスは決してネガティブなことではありません。それは自分自身と深く向き合うための転換期であり、今後の人生を有意義にするためのきっかけだと考えてみるのが良い様です。
今回も読んでくださりありがとうございました。
オリオン