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【不合格体験記】私はこうしてUSCPAに落ち続けた

26歳の時、英語以外の専門性を身につけたいと思い、USCPA(米国公認会計士)の勉強を始めた。

(私が専門性を身につけたいと思ったきっかけはこちらからどうぞ)

BECは2回目の受験で78点で合格したものの、その後の3科目は69~72点くらいで落ち続け(経済的にも精神的にも地獄)、BECがExpireしてしまい現在に至っている。

私がいかにUSCPAに落ち続けたのかをここに書くことで、
今悩んでいる人のヒントになることがあれば幸いである。
※私が受験していたのは、2024年以前です。個別具体的な内容はほとんどありませんが、現在のUSCPA試験には当てはまらないものも含んでいる可能性があります。

勉強している自分を「努力している」と思っていた

フルタイムで仕事していたので、講義のインプットができるのは金曜の夜と土日だけだった。
当時の私は、めちゃくちゃ努力してると思っていた。
それも、「頑張ってる自分カッコいい~」というイケイケな気持ちではなく、
後述のとおり、苦手意識が強かったので重い気持ちを引きずって予備校の教室に通っていた。

ご存じの方も多いと思うのだが、
イチロー選手が「自分が努力していると思っていたら、それはまだ努力じゃない。」
という名言を残している。
このときの自分はまさにその状態だと後でわかった。
前向きじゃなければ、夢中でもなかったのだ。

FARの苦手意識を全科目に引きずってしまった

私は英語はそこそこできたが、会計の知識はほぼゼロでUSCPAの勉強を始めた。

標準的な学習方法にしたがい、
FAR(財務会計)からスタートしたのだが、これがほんとーーにツラかった。
まず簿記で「あーこれ苦手なやつだー」と思った。
今思えば、USCPAは計算科目だけでなく、理論あり、法律ありで、
そこまで私の苦手てんこ盛りではないはずなのに、
FAR以外の科目もツラいな、苦しいな・・・と思いながら勉強を続けた。
例えばAUDなんかは文章をきちんと理解する力も必要だし、私が好きな分野だ。

だけど、全部ひっくるめて苦手だな~と思ってしまっていた。

USCPAは、浅く、広くの試験だ。
苦手な分野があっても、それが全てではない。

「自分はとんでもなくハイレベルな試験に挑んでいる」と思っていた

これも気持ちの問題なのだが、
今振り返ってみると、BECに合格した後ですら、
「自分には手に負えないような試験に手を出している」
という感覚が抜けきらなかった。
自分みたいな人間が会計士になる、監査法人とかで働いたりできるようになるなんて、分不相応だと考えていたのだ。
これが70点止まりで不合格を連発した原因だと分析している。
本試験対策でひたすらに過去問を解くのだが、
自分の理解が追いつかない問題は「これは自分には無理だから捨てよう」と思っていた。
USCPAは、だんだん新しい傾向の問題が入ってくる。
どんなに過去問で対策していても、知らない問題が本番では必ず出てくる。

ここまで勉強した自分なら理解できるはず!」と自信を持って、
苦手な問題もちゃんと頭に入れていたら、「あと一歩で不合格」の試験結果も変わったかもしれない。

適応障害で休職!勉強どころではなくなった

外資企業から日系企業に転職したら、職場環境があまりにも合わず、
職場にいると頭痛が酷くなってしまった。
頭痛薬を飲んでなんとか通っていたが、
ある朝、頭痛と吐き気でベッドから起きられなくなった。
家族の勧めで病院に行き、そのまま休職することに。

そして一日中寝っ転がって家の天井を見ているあいだに、BECの合格がExpireした。

最後は「そんなことあるんかい」という感じで恐縮だが、
そんなことがあってしまうのが人生。
健康第一。

今は毎日元気に過ごしているが、
大学院に通っているので、USCPA受験にまわせるお金がない。
今すぐにでも!という感じではないが、
そのうちまたチャレンジしたい。
今なら前向きな気持ちで臨めそうだし、
以前にはなかった精神的成熟を味方につけ、やってみようと思う。


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