あちらの世界
2024年 5月10日(金)
今日の景色…
〈気になる記事・後半…〉
「だから、その話、聞きたくないんです」さんまも逃げ出した『大霊界』が異例の大ヒットに! 丹波哲郎の魅力
(記事本文抜粋…)
丹波が、「霊界の宣伝マン」を自称し、中年期以降、霊界研究に入れ込み、ついに『大霊界』という映画を制作するほど「死後の世界」に没頭した。なぜそれほど霊界と死後の世界に夢中になったのか。
『丹波哲郎 見事な生涯』より連載形式で一部をご紹介。
『さんまのまんま』での掛け合いが呼び水に
偶然にも、『大霊界』がクランクアップした当日、丹波はフジテレビの『さんまのまんま』に出演している。明石家さんまの頭の回転の速さに、丹波も打てば響くように応酬した。
「丹波哲郎さんっていうのは、われわれに対してプレッシャーを与える人間なんですよぉ」
「いやいやいや、そんなことない、そんなことない、そんなことない。あなたがたに(野太い声になり)安心感を与える人間だよ。私は『霊界の宣伝マン』だからねぇ。ところで、師匠さぁ、霊界のことについて、まずどっから入ろうか?」
「いや、その話、しないんです。その話、聞きたくないです。きょうは丹波さんの……」
「でも、いずれ死ぬんだからさ」
「いや、死にませんっ」
「『死にません』ったって死ぬんだからさ。しょうがないじゃないか」
「死にませんって」
「まあ、いいや、いいや。じゃあ死なないと仮定して」
「だから、その話、聞きたくないんです」
「ああ、聞きたくないの」
「きょうは丹波さんの趣味とか」
「趣味! はぁ~、趣味は霊界だもん」
「それ、趣味なんですかぁ!?」
「趣味なんだよ。趣味というよりもねぇ、もう趣味を通り越して」
「だからね、ほな、趣味の話はやめてぇ、お休みの日なんか、何してらっしゃるでしょうかねぇとか、そういう話を……」
「ああ、お休みの日! 霊界について考えてる」
「(困り果てた顔で)あはぁ、だから、あのぉ、お休みの日に関するインタビューもやめましてぇ、お仕事のね、話を聞きたいなぁなんか思ってね」
「お仕事っていうのは、いま霊界の、ほら、『大霊界』って映画つくってるでしょう? きょうクランクアップなんだ。きょうの朝、クランクアップしたの」
「あっ、そうですかぁ?」
「うん、いやぁ、もうとにかく」
「あれでしょう? ボク、知ってます。『大霊界』っていうのは、(おどろおどろしげに)『あの世とこの世は地つづきだぁ』ゆうやつでしょ?」
「(他人事のように憮然とした口調で)あれは、いったい誰が言ってんだ!? (はっと気づいたように自分を指さして)あっ、オレが言ってんだ! あっ、そうだ!」
さんまがいきなりソファーから立ち上がり、背を向けて逃げ出す。丹波は、あわてて呼び戻そうとする。
「ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、師匠、師匠、まあ、まあ、まあ、すわんなさいよ。ごめん、ごめん、まちがえた。あれは僕が言ったんだ。そう、そう、そう、それをタモリがマネしてるんだ!」
「タモリさんも怒ってましたよ。最初、『いやぁ~、たけしくん』とか言ったそうでんなぁ」
「うん」
「過去の栄光とか、何もかもスパーンと捨ててはるんですね?」
「過去の栄光? あたしはね、何でも自分のものってのはないって思ってるんだよ。何でも、自分のものというのはないっ!」
「(『こりゃもうあかん』とでも言いたげに)はぁ……」(『さんまのまんま』1989年1月20日放送、会話の一部を省略)
👉何ともコントのようなナイスコンビなやり取りのお二人…。
記事で文字で読むだけでも思わず笑ってしまいますよね〜。
そんなさんまさんと丹波哲郎さんの姿が目に浮かびます…
でもそんな丹波哲郎さん…。
中にはちゃんと大事なことも語られています…。
「過去の栄光? あたしはね、何でも自分のものってのはないって思ってるんだよ。何でも、自分のものというのはないっ!」
これが「あちらの世界」である「霊界」の基本のようです…。
他にも「あちらの世界」には大切な基本がたくさんあると思いますが、この丹波哲郎さんの生き方にもあるように、大事なのは「あちらの世界」での基本を「こちらの世界」でも同じように大切な基本として生きること…。
そこが大事なのかもしれません…。
そして…
「あちらの世界」のように「こちらの世界」でも生きれるようになるために、「こちらの世界」にいる間にできるだけ早く「あちらの世界」のことを知る必要があるのかもしれません…。
「あちらの世界」を知ることは…
「こちらの世界」をより良く生きるためにも必要なこと…。
そしてもちろん…
いつの日か「あちらの世界」に行ったときのためにも…。
丹波哲郎さんは…
そんな2つの世界を股にかけた「宣伝マン」だったのかもしれませんね…
〈気になる記事・前半…〉はこちらから…
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