忖度崩し
2024年 2月7日(水)
今朝の景色…
〈気になる記事・後半…〉
「この先安心して描けない」人気漫画家 芦原妃名子さん急逝受け連載中の小学館への“提言”に「勇気ある」と支持続々
(記事本文抜粋…)
芦原さんの逝去を最初に報じた日本テレビは、同時に発表した追悼コメントで“芦原さんの許諾をもらった脚本を決定原稿として放送した”とのみ説明。次に発表したコメントでは、《日本テレビの責任において制作および放送を行った》としてドラマ関係者への誹謗中傷は止めるよう呼びかけていた。
いっぽう原作漫画の発行元である小学館も、1月30日に追悼コメントを発表。しかし両者からは、“脚本トラブル”について詳細な説明はなされていない。
■小学館で連載中の漫画家が「もっと重く受け止められて良いのでは?」と主張
全容解明が待たれるなか、芦原さんと同じく小学館で連載作品を持つ漫画家からも苦言が呈されている。
《今現在、小学館で連載をしている身としては、例の件で小学館の対応がおかしいとRPしたり発言するのはリスキーなのは十分分かってるけど、この機会に社内構造や体質を改めてくれないと、この先、安心して描けないと言う事は担当さんを通じて伝えてある》
2月5日にXでこう綴ったのは、小学館「ビッグコミックスペリオール」でサッカー漫画『フットボールネーション』を連載する漫画家・大武ユキ氏。続く投稿では、芦原さんが亡くなった事の重大さを訴えている。
《自死するとして、死に方は色々あるじゃないですか。そんな中、この季節にわざわざ栃木まで行ってダムで亡くなったって事実は、もっと重く受け止められて良いのでは?と。どれだけ「訴えたい事があったのか」と想像してしまうのは漫画家と言う職業柄かも知れませんが》
その上で、《皆んなで渡れば怖くないので、小学館で描いてる作家さん達のmetooが続くことを願ってます》とも呼びかけた。
また、1月31日には同じく小学館「プチコミック」で連載している漫画家・わたなべ志穂氏が、《勿論小学館に望む事はあります。作家が小学館で描いていますと誇れるように。編集さん達が仕事を誇れるように。どうかお願い致します》と投稿。
大武氏はこの投稿を引用する形で、《完全に同意です、自分もあそこで描いてると誇りたいです。そして個々の編集さんは基本的ちゃんとしてます、と》と賛同していた。
そんな大武氏は6日にもXを更新し、改めて組織のあり方に異論を呈したのだった。
《今現在、自分的には何の問題もなくあそこでお仕事出来てるので、黙ってるのが、賢い大人の態度なんだろう。個々の編集さん達にも不満は無いし。でも、組織として、おかしい、それが人一人の死に繋がったのを看過するのは、やはりちょっと無理です》
芦原さんを慮る大武氏の訴えに、
《連載中にも関わらず、勇気ある発言をされた大武先生を応援いたします》
《大武先生の言葉だからこそ重いです》
《本当に… 今でも胸が締め付けられます》
と支持する声が寄せられている。
👉今現在…
そこで何の問題もなく、自分的には上手く仕事が運んでいるような人たち…。
そんなとても良い状態にある人が、そこに敢えて苦言を出すことのリスク…。
「黙っていればそのままずっと良い関係で居られるのに…」
でも…
自分は上手く行っていても、そこでその組織の至らないところから、自分の目の前で誰かが被害を被っている…。
「見て見ぬふりして黙っていれば、自分はこのまま安泰…」
そうして…
その組織の明らかな問題が分かっていて知っているにも関わらず、そのままそれを自分の保身の為に見て見ぬふりをしてスルーする…。
まさにそれこそが“忖度”の正体…。
この今の日本の社会に蔓延っている様々な場所の様々な忖度を無くして行くために、その忖度の構造とその負の連鎖を崩して断ち切るために、誰かが先陣を切りその勇気ある言動行動を起こして行かなければなりません…。
それはやはり…
この今回の大武さんのように…
今現在、そこで、何の問題もなく上手く行っている人がして行かなければならない事なのかもしれません…。
見て見ぬふりをやめて…
「見ざる言わざる聞かざる」の殻を破って…
発言し、行動して行かなければ…
わたしたちは今…
そんな自分たちの直ぐそば直ぐ周りにも存在している様々な“忖度”を打ち破り、その構造とその負の連鎖を断ち切り崩して行くために必要なヒントと勇気の事例を見せられているのかもしれません…。
そういう意味でも…
この今回の漫画界の問題は“他人事”ではありません…。
わたしたちも…
そんな直ぐそばと直ぐ周りにある様々な忖度に対して、そのリスクを背負って、打ち破る勇者で在りたいものです…
〈気になる記事・前半…〉はこちらから…
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