苦しい恋を経て(「光る君へ」25回感想)
道長さんとの初恋、周明への淡い思いは成就しなかったけれど、自分をまるごと受け入れてくれる宣孝さんの元へ嫁ぐことに決めたまひろ。
その心中は、穏やかなものだっただろう。
父は、自分の友人の元へ正妻ではなく妾として行く娘に、覚悟のようなものを感じたに違いない。
娘に幸せになってもらいたい。その気持ちは大きいが、自分の友人はそれを実現してくれるに違いないという信頼もあるのだろう。
女性は、苦しい恋よりも安定を求めるのかもしれない。
道長が送った贈り物の数々。自分が幸せにできなかったことのせめてもの罪滅ぼしか。
まひろが和歌を竜胆の花に挿して送ったのが素敵だった。 生徒にいつも絵で描いて見せているのが実写版になっていた。 覚悟の和歌だったのだろう。