まひろは世の中のため道長をあきらめる(光る君へ第10回感想)
今回も大変ときめく回でした。
相聞歌のやりとりは一風変わっていました。
和歌同士のやり取りでなく、和歌と漢文のやりとりでした。
私の平安時代のイメージでは、歌を贈る手紙は、紙を結んで花の枝をさしているものを想像していました。
実際の映像では、蛇腹折に折られたものに表紙をつけたものでした。
お互いの会いたい気持ちが高まって、ついに会うことになります。
道長のストレートな愛情表現にまひろは嬉しく思いつつ、今の世の中を変えるためには道長が必要で、それができる唯一の人であると確信していたと思います。だから、自分から身を引いたのだと思います。
多分、父の為時が言うように、まひろは世の中全体を俯瞰して見つめる能力に長けていたのだと思います。
平安の世の中で、そういう女性がいたということは誇らしいと思いました。
離れていても、ずっとみつめ続けるという宣言をするまひろ。こんな強い女性がいたのだろうか。いたとするとこんなに面白いことはないと思いました。