黒澤明監督作「生きる」の感想(ネタバレ含む)
息子がお勧めの映画を、今日NHKでしていました。「生きる」という映画です。白黒の映画ですが、惹き込まれました。
市役所の課長である主人公が病魔に犯されて、自分の生き方について考え始めます。そして、最終的に、地元の公園を作ることに力を尽くします。
自分の病気について知った時、ショックを受けます。若い部下の女の子が辞表を出したのをきっかけにして、パチンコをしたり、喫茶店に行ったりと楽しい時間を過ごし、自分の生き方を見つめなおします。
自分は病気だということを知っていますが、息子や周りの人は知りません。
公園を作ることに最後の力を振り絞って取り組みます。様々な課をまたいででも公園を作ろうとします。体に鞭打って奔走します。最後、自分の作った公園で倒れ、力尽きます。
誠実に生きることはどういうことか、周りの人の証言で浮き彫りになっていきます。住人や部下の中にも、その生き方の素晴らしさに気づき始めます。
私の夫は初任者研修のときに、この映画を見せられたらしいです。
今は、誠実な生き方をしている人が埋もれるような世の中です。
報われる世の中であってほしいです。
志村喬さんの演技も良かったし、場面の構成もさすが黒澤明監督だなと思いました。
今の時代だからこそ、見てほしい映画です。