かど半旅館@川中温泉
雨が降っています。いつまで続くのか…。
本当は、西へ旅に出る予定でしたが、帰りの飛行機が飛ばなそうな状況だったので諦めて、急遽変更です。
そんな時、ふと思い出したのが西伊豆の雲見温泉の女将さんに教えてもらった「かど半旅館」でした。
直前だけど電話で聞いたら、空いていました。良かった~
交通手段は車ではないと伝えると、上野発12時10分発の特急に乗れば、終点「長野原草津口駅」(線路の終点ではなくて、特急の終点)まで迎えに来てくれるとのことです。助かります!
さっそく、草津・四万号に乗り込みます。
特急は群馬県のもっと奥へ。
2時間と少しの特急の終点駅、長野原草津口駅に到着しました。長野県ではなくて、群馬県です。
駅で宿の方のお迎えを受けると、私の他は母娘の二人組だけ。途中の道の駅で連泊されているご夫婦をピックアップして、今夜の泊り客は3組でした。(キャンセルが発生した様子。雨が降り続いていますからね…)
車で15分程度でしょうか。川中温泉の一軒宿、かど半旅館に到着です。
雨が降っていたので、車は玄関前ギリギリに着けてくださいました。そのため、玄関前写真がものすごく近いです。また、石碑と旅館全景は、到着時ではなく翌朝の撮影です。
帳場の上に古い絵図が飾られていて、説明を受けました。
昔、川中温泉は数件の宿があったのですが、水害で流されてしまったそうです。
部屋は2階の奥「若水」でした。こざっぱりとした6畳の部屋です。テレビとWiFiはあるけど、トイレとエアコンはない。(部屋の写真は撮り忘れました)
私には、じゅうぶん満足😊
そして、窓側に板敷きの縁側があって、タオルを干せる場所として使えました。木枠の窓をガタガタ開くと、こんな風景でした。
降っています。ひどい大粒の雨かと思うと、雨樋の容量を超えたらしく、溢れているようでした。
さてと、温泉行きましょう。
おかめ、ひょっとこの飾りが所々にあります。宿の縁起担ぎでしょうか。
さっそく、内湯の女湯へ。
今は誰も来ていないみたい。一番風呂です。
照明が消されていたので、スイッチを入れますが、じんわり明るくなる感じ。雨の日なので、外も薄暗くてぼんやりとした灯りの浴室。
「おっ」
思わず声が出ました。身体を洗い、湯に足を浸けた瞬間のことです。
理屈じゃなく、柔らかい湯、と言うのはこういうことか…!
そして、軽くて透明で「ぬるい」。深く全身浸かると、ふわっと溶けてしまうような感覚がします。いつまでも好きなだけ入っていられる。
誰にも会わないうちに湯から上がって、部屋でぼんやり、ダラダラ。不思議なことに、ぬる湯だけど身体は温まってます。扇風機があったけど、使いませんでした。備え付けの"うちわ"をパタパタあおぐくらいでちょうど良いのです。夏向きの温泉。
そうそう、友人にハガキを一枚書きました。久しぶりに書く気になりました。準備しておいて良かったですが、一枚で力尽きました。他にも返事を書きたい手紙が溜まっているのに、申し訳ない。
ぼぅっとしていたら、夕食時間に少々遅刻…
期待通り、良い感じの山の幸です。
薄紅色の刺身は、鯉のあらいです。久しぶりだなぁ。野菜、山菜を使った小鉢が色々。群馬県らしいのは、なんと言っても「コンニャク」です。みずみずしくて、歯切れの良い弾力で美味しい。大好き。
満足、満足。
少しお腹を落ち着かせてから、女性時間の露天風呂へ!
誰もいませんでした。またしても、独り占めです。外に出ると…
ご心配なく。実際は、ほの明るい感じです。
けれど、雨で増水した川の轟音がスゴイ😨雨音と混ざって、ちょっと怖いくらいに。
相変わらずのぬる湯なので、しばらく浸かっていると、音に慣れてきたかもしれない。けれど、長居はできませんでした。
そして、翌朝。
エアコンがなくても布団を掛けてぐっすり寝られたのは、標高の高さと雨のせいかも。私にとっては久しぶりで嬉しいのです。
空模様といえば相変わらず雨が降ったり、止んだりです。けれど、止んでいる時間が長いかもしれない。
朝イチに露天風呂へ。
この時も私ひとりです。昨夜はあれほどまでに激しい水音で流れていた川が落ち着いたようで、(それでも通常よりは多い水流だと思う)気持ち穏やかに湯に浸かります。
注ぎ口の湯を手に受けると、少し温度が高くて気持ち良い。その手を湯船の湯に入れると、ひんやり感じます。
きっと、また来る
と、思います。籠りたいとき、リセットしたいときとか。時期は、梅雨のシトシト雨の頃が似合うかもしれない。
さて、朝の露天風呂を楽しんだ後は、朝ごはんです。
帰りも駅まで送ってもらいました。駅は、前日の特急停車駅隣の駅なので、少しルートが違って、八ッ場ダムを通ります。
ほとんど車も通らない橋の上でゆっくり走ってもらい、写真を撮ります。
大雨が予報されていたので、通常より水量を減らしているそうです。
ダムと沈んた温泉と、その後の地域のことを色々…地元の方だからこその話しもチラリとうかがいました。
駅までの送りの車にご一緒した母娘さんと、温泉の情報交換をしながら電車を待ちます。
単線区間なので反対方向の電車を待って、出発です。
では、次の目的地へ参りましょう。
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