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29. ビジネス話し言葉と書き言葉の微妙に気持ち悪い格差

 ビジネスシーンでの話し言葉と書き言葉の丁寧さって、なぜああも違うんでしょうかね?

 ビジネスで対面で話すときって、「いらっしゃる」とか特別な形の敬語は使いますが、基本的には「です、ます」調で話すのが一般的なように思います。これって、相手にあまりにも堅苦しい印象を与えず、自然で当たりが柔らかいコミュニケーションを大事にしているからだと思います。
 あ、ホテルとか高級レストランとか、異世界を演出する必要がある場所での敬語の使い方は、ちょっと別ですよ。

 ところが、同じ人がメールを書いてくると、急に丁寧さが一段階上がるように感じます。私との取引相手だけなんでしょうかね?
例えば、対面では「そうです」と言うところを、メールでは「左様でございます」、「◯◯です」を「◯◯でございます」と書いてくるのです。ビジネス文って、こういう形式ばった表現が多いですよね。

 正直に言うと、これを少し気持ち悪く感じます。なぜ同じ相手に対して、話すときは「です、ます」なのに、書くときには「でございます」とか「左様でございます」といった堅苦しい表現を使ってくるのか。まるで対面での関係性と文書での関係性が別物であるかのように感じられるのです。

  てか、同じ相手に書いてんだから、話し言葉と書き言葉と言葉遣い揃えようよ。話し言葉で「ございます」を使ってないのに、メールで「ございます」されるの、変だって。

 もちろん、文書というものは後から見返せるものですし、丁寧な表現を残しておこう…というのは理解できます。でも、それでもやっぱり形式的すぎると不自然さを感じます。何より、同じ人間に対し、話し言葉と書き言葉の丁寧さのレベルが違うのは、ちょっといただけない。丁寧さが大事なのは分かりますが、過度に形式的なものは、本来のコミュニケーションの柔軟性を失わせているように思うのです。

 対面でも文書でも、適度な丁寧さを保ちつつ、自然で親しみやすいコミュニケーションスタイルを目指すべきではないでしょうか。形式にこだわりすぎず、相手に対する思いやりが伝わるような言葉遣いをすることが大切じゃないかと思うんですけどね。

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