一月八日
皆がバラバラにならねェように動き回ってくれて、俺が苦手なそんな裏仕事をきっちりやってくれるから俺は前だけ見て思う存分に戦えるんだ
「キングダム」には考えさせられる台詞が沢山あります。 当今の名台詞などより吟味すべき言葉は、決め台詞よりむしろ何気ないシーンにこそ誠の価値があるのです。
映画も良かったですが、私としては漫画で読んだときが最も衝撃的でした。
出典「キングダム」李信
《荒筋》
秦国に漂と信という下僕の少年がいた。少年達は下僕の身から這い上がろうと木剣で剣技を磨き、戦場で出世して何れは天下の大将軍になろうという夢を共有していた。
漂を失っても夢を戦場で追い続け、武功を重ねた信はやがて李信、将軍にまで昇格した。
李信は六万を率いる将軍として、常に戦場に付き従っていた副長の渕に五千人将昇格を伝える。
しかし渕は、敵将の首すら取ったことが無い自分が五千人将になることに分不相応だと思い、拒否反応を示す。
謙遜が過ぎる渕副長に李信は丁寧に説得するのだった。
《解説》
❤️前に出る仕事の価値より後ろで回す仕事の価値が下がることは無い。
張飛だったか、関羽だったかうろ憶えですが、漫画「蒼天航路」でも将軍が後方兵站を担当する武将を称えたシーンがあります。
合従軍の戦いでも騰が支えることの凄さについて言及していました。
過酷な仕事で力振り絞って業務をこなし、売り上げていく労働者も凄いなら、その彼らを業務を支えるサポートを担当する人達も高い評価があってしかるべきです。
この点について、古来より東洋帝王学で引き合いに出されるのは、漢高祖の論功行賞です。
楚漢の戦いで勝利し天下を手中にした劉邦(漢高祖)は論功行賞で、第一等を将軍達では無く兵站と後方支援を一手に引き受けていた丞相の蕭何としました。
ここから先は
363字
¥ 100
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?