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二月八日
軽々しく天下を語る王ばかりで本物は一人もいませんでした
「キングダム」には考えさせられる台詞が沢山あります。 当今の名台詞などより吟味すべき言葉は、決め台詞よりむしろ何気ないシーンにこそ誠の価値があるのです。
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出典「キングダム」王騎
昭王亡き後に数多の王が召し抱えようと声をかけてきましたが、軽々しく天下を語る王ばかりで本物は一人もいませんでした
《荒筋》
秦国の下僕・信は漂と自身の夢を叶えるため、王子の玉座奪還に手を貸す。逃避行で一緒になった河了貂を加え、嬴政達は山の王の助力を借りて連合を組み、玉座奪還作戦を行う。
王都咸陽に入城し、遊撃部隊として宮殿に通じる回廊で信たちは王弟側の兵達と戦闘、激戦を制す。
ついに正殿に辿り着き王弟と竭丞相の抵抗を廃し、彼らを打倒する。
しかし、城壁の上から怪鳥・王騎とその兵達が介入する。王騎は笑いつつも嬴政に目指す王の姿について問い始める。
嬴政は中華の唯一王と即座に答える。そして、昭王の死を受け入れてから中華に羽ばたけと言う。
中華に羽ばたく。王騎は昭王との会話を思い出す。
《解説》
❤️軽い言葉は軽い。
剛毅木訥は仁に近し
仁の人とは思いの人です。思いとは理想、夢を強く持ち続けて果たそうと行動する人です。
昭王はやはり仁の人なのです。
利によって誘う。煩瑣な策ですが、思いの深い人には通じません。理想、愛、節義など全ては金で買えないものです。
心を鍛える。心とはその人の人生の土台で、標です。自分が持つ力と技をどのように使うのか、それが人の心の役割です。
言葉も技の一つです。技が多ければ力が増す。しかし、狂わない技などありません。
狂えば暴走し人に迷惑を与えます。故に技は多用されるべきでは無いのです。
技は狂い、志は重くなければ利に掬われる。須く人の仕事に土台基盤が固く重くなければ、動きが機敏にならず高みに登れません。
本当に大事なことは軽々しく語られない。それは人の世の理の一つです。後に嬴政はそれを王騎に教えられます。
無口な人を無視軽蔑してはなりません。 思いとは重いとなるべきなのでしょう。