慟哭衝歌

気持ちを伝えるのは
どうしてこうも難しいんだろう

ほら　口を衝いてでてしまう
きみへの思いもかなしい現実も
微笑みというオブラートに包んで
胸のなかにおちてから苦味がでてくる

今日も雨がふるから
あの日の言葉が僕の胸を濡らす

乾いた心に渇かない涙
ぐるぐる回る機械に止まらない思考
吐き出されるのは
汚れを落とした気にしかならない
くしゃくしゃの偽りの白
今日もそれを着て　さぁ行かなくちゃ

ほら　口を衝いてでてしまう
明日への期待も幸せのかたちも
諦めというピリオドに向かって
闇のなかに消えるのに懲りずにでてくる

ほら　口を衝いてでてしまう
きみへの期待も幸せな現実も
明日への思いも悲しみのかたちも
あふれるすべてを大切に抱えて
胸のなかから消えるまで
いつか甘くなるまで