日本語の魅力と隙あらば自分語り精神を表現してみた
王子Zoo
喉はカラカラ
真夏日に
トテトテ歩く
ペンギンと父
ギラギラと照りつける太陽と照り返すアスファルトがジリジリと素肌を焦がす。
ここは王子動物園。パンダのタンタンは療養中のため観覧できないが素敵な動物に会える。
動線を考えない娘にグルグルと園内を連れ回された。あれ、先週も来た気がする。
なぜ、こうなった……
――今朝。娘はルンルンでさっさと身支度を済ませたようで、動物園へ連れて行けとヌケヌケとせがんできた。先週も行っただろと言うと、そうだったっけ?と書いてあるようなあっけらかんとした顔でずしりと重くのしかかってくる。物理的に。
ノソノソとベッドから起き、あっさりめの朝食をゆっくり摂る。ガララと戸を開けベランダに出ると、燦々と輝く太陽とカラッとした空気を感じた。こんなに気持ちのいい朝なら、爛々とした瞳でウキウキになるのも無理はない。私がウンウンとうなずいてみせると、娘は顔をパッと咲かせピョンピョンはねまわった――
ダラダラ流れる汗を拭う気力もなくヒイヒイ言いながらも、施設内からペンギンを眺めつつ休憩できる場所へたどり着いた。へなへなと長椅子に座り込むと、その一角にドンと構える笹が目に入った。どうやら七夕の短冊を飾れるイベントをやっているらしい。ちなみに先週は無かった。
公の場に検閲無しで自分の文章を掲出できる。こんなにワクワクするイベントはない。私はいそいそと係の人から2枚短冊をもらった。
熱でボッーとしていた頭はキンキンに冷えた館内により程よくなり、クルクルと思考が回り始め沸々と浮かぶ言葉を書きにくいペンでサラサラと綴ったのであった。
※
オノマトペ。
記事内にふんだんに織り交ぜた「感情や状態などを表現した擬音語や擬態語」のことです。日本語には無数にあり、日本語の魅力の一つだと思います。活用することで表現の幅が広がりますが、使いすぎると流石にクドいですね。
もうヘトヘトです。いや、クタクタです。